上司に「大丈夫です」は失礼!正しい敬語表現をご紹介

2022年06月01日 2024年05月25日 ビジネスコミュニケーション

太田章代
執筆者:新人育成トレーナー 太田章代
日本一気さくで身近な研修講師を目指している、太田章代です。

仕事で、上司からの質問に「大丈夫です」と返答をしている人も多いのではないでしょうか。実は、私もついつい「大丈夫です」と言ってしまう事があり、注意をしています。

「大丈夫です」というフレーズは、様々な意味を持つ曖昧な言葉です。「大丈夫です」と返答すると、それがどのような意味を持つのか分からず、意思疎通が上手くいかない事もあります。

ここでは、職場で目上の方に失礼がないように、「大丈夫です」の敬語表現を場面別にご紹介します。

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「大丈夫です」はビジネスで使えるの?

「大丈夫です」は敬語ではなく、また人によっては上から目線と捉えられてしまう可能性があるため、ビジネスでは使わない方が無難です。「大丈夫です」という言葉を使う場面は、以下のようにあげられます。

1.都合を聞かれて「OK」と伝えたい場合 2.提案をされて「NO」と伝えたい場合 3.「気にしないで」と伝えたい場合 4.相手の状況を聞く場合

このように、様々な意味があるため、自分が伝えたい意味と、相手が捉えた意味が食い違い、コミュニケーションが上手くいかない事もあります。

上司から「それどういう意味?」と聞き返されることがないように、上記1~4の「大丈夫です」を、正しい敬語表現にしていきましょう。

1.都合を聞かれて「OK」と伝えたい場合

相手からの都合をきかれて「OK」と返事をする際の、「大丈夫です」を言い換えてみましょう。

■「来週金曜日までに納品できますか?」

✕「はい、大丈夫です。」 〇「はい、問題ございません。」

■「4月13日(水)のご都合はいかがですか?」

✕「4月13日(水)で大丈夫です」 〇「4月13日(水)でよろしくお願いいたします」

■「今日中に提案書を仕上げてもらえますか?」

✕「大丈夫です」 〇「承知いたしました」

■「明日の会議は参加という事でよろしいですか?」

✕「はい。大丈夫です」 〇「はい。参加いたします」

2.提案されて「NO」と伝えたい場合

続いては、相手からの提案に対して「NO」と返事をする際の、「大丈夫です」を言い換えてみます。「結構です」と言うとキツく感じます。断る場合は、相手に配慮した伝え方をしましょう。

■「会議資料の作成を手伝おうか?」 

✕「いえ、大丈夫です。」 〇「お気遣いいただき、ありがとうございます。何とか一人でできそうです」

■「明日、駅までお迎えにいきますが、いかがでしょうか?」

✕「大丈夫です」 〇「お気持ちは嬉しいのですが、駅から歩いて参ります」

■「お菓子を召し上がりますか?」

✕「お菓子は大丈夫です」 〇「お気遣いいただき、ありがとうございます。お菓子は遠慮しておきます。」

3.「気にしないで」と伝えたい場合

続いて、相手に「気にしないでください」という気持ちを伝える際の、「大丈夫です」を言い換えてみましょう。

■「先日は手土産までいただいて、ありがとうございました」

✕「大丈夫ですよ」 〇「ご丁寧にありがとうございます。お気になさらないでください」

■「昨日はお休みをいただき、申し訳ございませんでした」

✕「ぜんぜん大丈夫ですよ」 〇「全く問題ありませんよ。お気になさらないでください」

4.相手の状況を聞く場合

続いて、相手の現在の状況や状態を確認する際の、「大丈夫です」を言い換えてみましょう。

■上司に話しかけるとき

✕「今、お時間大丈夫ですか」 〇「今、お時間よろしいですか」

■体調を確認するとき

✕「お加減は大丈夫ですか」 〇「お加減はいかがでしょうか」

まとめ

「大丈夫です」の言い換えについてご紹介してきましたが、いかがでしたか。仕事でお客様や上司には使わないように気をつけたいですね。同期や親しい間柄の人であれば使っても問題ありませんが、その際にも相手に意味が伝わるように配慮したいものです。

「大丈夫です」と返事をする癖がついている人は、相手に失礼がないように、正しい言葉遣いを身につけていきましょう。



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