言うことがコロコロ変わる上司への『対応フレーズ』|理不尽な上司に振り回されないために
2021年03月30日 2024年08月26日 ビジネスコミュニケーション
東京のSMBCコンサルティング様で「アサーティブ・コミュニケーション研修」の講師をさせていただいたときのことです。20代後半の男性が「うちの上司は言うことがコロコロ変わります。いつもの事だから何も言わないですが・・・」とおっしゃっていました。
実は、このような問題はトップ3に入るくらい、受講者の皆様からお聞きします。上司の言うことがいつも違うと、「結局どうしたらいいの?」と部下としては困ってしまいますよね。これでは仕事もはかどらないですし、何よりも上司に不信感を抱いて人間関係が悪くなります。
これよりは、言うことがコロコロ変わる上司に対して、どのように対応したらよいのかをご紹介します。
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動画でも学べます。聞き流すだけでも理解できますよ!
前と言っている事が違うときに「NGな対応」
上司の言っていることが変わったときに、してはいけない対応法が2つあります。
1.何も言わない(我慢型)
『言っても仕方ない』『こういう人だから』と諦めたり、もめたくないので何も言わないのはNGです。自分が我慢すれば済むことですが、知らないうちにストレスが溜まります。 自分の気持ちを伝えないと、何を考えているかわからない人になってしまいます。
2.感情的に自分の気持ちを伝える(主張型)
「前はこうやって言っていましたよ」「前と言っていることが違います」と、自分の意見を感情的に言ってしまうのはNGです。我慢するストレスはありませんが、上司がムッとしてしまいます。ストレートに言い過ぎると、上司との人間関係が悪くなる可能性があります。
上司・自分にとって「ベストな対応」
上司の言っていることが変わっている場合には、「上司の気持ち」と「自分の気持ち」、双方を尊重できるコミュニケーションが必要です。これを、アサーティブ・コミュニケーションと言います。
上司の状況や心情も考えた上で、自分の気持ちを率直に伝えることがベストです。そうする事により、相互理解が深まり、良好な人間関係を築くことができます。下記のような考え方をしてみましょう。
人間関係を悪くしない『対応フレーズ』
自分と上司の双方の気持ちを尊重した伝え方をしましょう。伝えるときは感情的にならずに、冷静に伝えてくださいね。以下3つの対応フレーズは、状況により使いやすフレーズを使ってみてください。
1.「承知しました。ところで~」
まず「承知しました」から入ることで、上司は自分の意見を受け取ってくれたと感じます。その後の接続詞に「でも~」「しかし~」を使うと反論しているように感じるので「ところで~」を使いましょう。
2.「私の聞き間違いかもしれませんが」
上司も人間ですから、言ったことを忘れていることもあります。このフレーズは上司に恥をかかせないように配慮した伝え方です。
3.「理由を教えていただけないでしょうか」
理由なく言うことが変わる上司もいます。上司を攻撃するということではなく、理由を聞くことで自分も納得して仕事に取組むことができます。
まとめ
NGな対応・・・我慢して自分の考えを何も言わず、上司を嫌いになる。自分の気持ちをストレートに伝えて、上司を不快にさせる。
OKな対応・・・上司の気持ちも理解して、自分の気持ちを冷静に伝える
上司を変えることはできません。上司へ自分の気持ちを上手く伝えることで人間関係を円滑にして、自分のストレスを軽減していきましょう。
執筆者プロフィール
- 新人育成トレーナー
アイキャリア株式会社太田 章代 - 企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、2,000回以上(2023年現在)登壇。 プロフィール詳細
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