鵜呑みにすると「危ない言葉3選」|社交辞令に騙されないで!
2022年08月08日 2023年10月27日 ビジネスコミュニケーション
あなたは、相手の言葉を額面通りに受け取る人ですか?受け取らない人ですか?
相手の言葉をストレートに受け取る人は素直な人だと思います。しかし仕事では「社交辞令」や「謙遜」などが多く存在するため、相手の言ったことを額面通りに受け取ると痛い目にあうことがあるので注意が必要です。
これよりは、仕事でお客様や上司に言われる言葉の中で、鵜呑みにすると危ない言葉と事例を3つご紹介します。
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1. 「いつでもいいよ」はいつでもよくない
「えーーいつでもいいって言ったのに!」と思いませんか。
「いつでもいい」の捉え方は『今日中』と思っている人もいれば『時間の空いたときに』と思っている人もおり、人それぞれ違います。そのズレをなくすために、「いつでもいい」と言われたら「明日中でよろしいですか」など、期限を確認しましょう。そうすることで、上司から叱られることもありませんし、自分も仕事を後回しにしなくて済みます。
上記の例は上司・部下の間で起きたケースなので、叱られただけで済んだかもしれません。しかし、相手がお客様でしたらどうでしょうか。お客様から「いつでもいいから、見積もり送って」と言われ、3日放置したら「もう他社で買うからいいです!」と言われてしまう可能性もあります。「いつでもいい」と言われても、迅速に対応するようにしたいですね。
教訓 「いつでもいいよ」は「なるべく早くやって」という意味
2. 「検討します」は検討していない
「えーー検討するって前向きだったのに!」と思いませんか。
買う、買わないの答えを迫られたときに、本人を目の前にして「買いません」とは言いづらいものです。「検討します」は、買うとも、買わないとも言っていないため、断り文句として使う人も少なくありません。実は私も営業時代、お客様に「検討する」と言われて『これはいけるかも!』と思っていたのに断られることが続き、やっと『断り文句だ』だと気づきました。
「検討します」だけではなく、「前向きに検討します」「検討して〇日までお返事をします」「稟議を申請するので少し待ってもらえますか」などの言葉が添えられていたら、本当に検討してくれている事もあります。「検討します」の言葉に鵜呑みにしてはいけません。
教訓 「検討します」は「やめておきます」という意味
3. 「大丈夫です」は大丈夫ではない
「えーー大丈夫って言ったのに!」と思いませんか。
上司から「大丈夫?」と聞かれると、「大丈夫です」と言ってしまいがちです。個人的には、上司から依頼された仕事は断りづらいので、「大丈夫ではないですが、大丈夫と言って受けておきます」という雰囲気が込められている気がします。
上司は「大丈夫?」と依頼すると「大丈夫ではありません」と返ってこない事を認識して、部下の仕事の状況を把握して依頼をしたいですね。また、「体調大丈夫?」と聞くと大丈夫ではないのに「大丈夫です」と返ってきます。「今、熱はあるの?」「症状は何か出てる?」など、質問の仕方を変えると、本当に聞きたい答えを聞くことができます。
教訓 「大丈夫です」は「大丈夫ではないときにも使う」言葉
まとめ
再度、言葉通りに受け取ると危険な言葉をお伝えします。「いつでもいいよ」は「なるべく早くやって」という意味 「検討します」は「やめておきます」という意味 「大丈夫です」は「大丈夫ではないときにも使う」言葉
全部本音で言えたら楽ですが、仕事では人間関係を円滑にするためにも曖昧な言葉を使うこともあります。ご紹介した3つは、言葉の裏に隠された本音があることを理解して『相手の気持ちを察すること』ができるいいですね。
執筆者プロフィール
- 新人育成トレーナー
アイキャリア株式会社太田 章代 - 企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、2,000回以上(2023年現在)登壇。 プロフィール詳細
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