ドアノックの回数は2回?3回?【ビジネスマナー】
2022年02月22日 2023年10月27日 ビジネスマナー
仕事で会議室や応接室に入室するときは、何回ノックすることが基本なのでしょうか。色々な情報があるため、本当は何回が正しいの?とモヤモヤしている人もいるのではないでしょうか。
ここでは、入室時のノックの回数についてビジネスマナーをご紹介します。
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世界標準マナーでは回数が決まっている
プロトコール(世界標準マナー)では、ノック2回 トイレ ノック3回 家族・恋人・友人など親しい相手 ノック4回 礼儀が必要な相手
と決まっています。仕事では礼儀を必要としますので、世界基準では4回となります。外国の方と仕事をする機会のある人は、状況に応じて回数を覚えておきましょう。
マナーとは相手を不快にさせないこと
プロトコールではノックの回数が決まっていますが、ノックの回数にこだわりすぎないようにしたいものです。マナーとは、相手への思いやりですので、相手を不快にさせないように考えて行動することが大切です。例えば会社でみんな2回ノックをしていたら、2回に合わせれば良いのです。「世界標準マナーでは4回ですよ」と言って、自分だけ4回ノックしていたら、嫌味に受け取られてしまうこともあります。
ノックをする目的は、部屋の中の人に『入ってもいいですか?』と確認をすることです。確認もなく、突然入ってこられたら、嫌な気持ちになります。ノックの回数よりも、相手に確認をするという心遣いの部分が大切です。
ノックをせずに入室して不快になられないのは、芸能人格付けチェックの浜ちゃんくらいです。(余談)
日本の仕事では3回が浸透している
世界標準マナーでは、礼儀が必要な相手にはノック4回というお話をしましたが、日本のビジネスでは『ノック3回』が正しいマナーとして浸透しています。ノック2回や4回は「失礼な人だ」と思われてしまう可能性があるため、ノックは3回にしておきましょう。回数よりもノックの仕方が大切
「入ってもいいですか?」の確認をする目的があるため、ノックしても音が聞こえなければ意味がありません。反対に「バンバンバン」と大きな音で乱暴にノックしては、相手に不快感を与える可能性があります。手を軽く握り第二関節を使って「トントントン」と丁寧にゆっくりノックをするようにします。叩く速度と音量に注意しましょう。
「どうぞ」と言われてからドアを開ける
ノックをして、相手から「どうぞ」と返答があったら、ドアを開けるようにします。例えば相手が休憩中で周りが散らかっており、すぐに扉を開けて欲しくないときもあります。相手の状況に配慮して、ノックした後、「どうぞ」と許可があってから、ゆっくりと扉を開けるようにしましょう。「どうぞ」と言われなかったら
ノックをして「今よろしいでしょうか」と言っても返答がない場合はどうしたらいいのでしょうか。入室を待って欲しいときは「少々お待ちください」などの返答があるはずです。何も返答がない場合は、席を外している可能性があります。その場合は、もう一度ノックをして返答を待ちます。それでも返答がない場合は、「ドアを開けます。失礼いたします」と言ってゆっくりドアを開けます。
もし中に人がいた場合は「失礼いたします。今、お時間よろしいでしょうか」と確認をしてから話しかけるようにしましょう。
中に人がいないと思ってもノックをする
いつも使っていない部屋だから『誰もいないだろう』と思って開けたら、人がいてビックリしたことはありませんか。私は研修先の会議室で、昼食中に人が突然入ってきて「わ!失礼しました」と言われた経験が何度かあります。中に人がいるいないに関わらず、ノックをして確認をするようにしましょう。
まとめ
仕事では入室する前に3回、丁寧にゆっくりノックをするようにしましょう。ノックの目的は『入ってもいいですか?』の確認です。本来の意味を忘れないように、相手に配慮をしていきましょう。執筆者プロフィール
- 新人育成トレーナー
アイキャリア株式会社太田 章代 - 企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、2,000回以上(2023年現在)登壇。 プロフィール詳細
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