あなたは、部下が時間にルーズで困ったことはありませんか?「提出期限を守らない」「よく遅刻をする」「待ち合わせ時間に遅れてくる」「お客様と約束した納期に間に合わない」等、計画性がない部下です。やっかいな事に、時間にルーズな部下には悪気はありません。私が企業で管理職研修をした時に、受講者から相談された事があります。「部下が時間にルーズで困っています。何度言っても直りません。どうしたらいいですか」というご質問でした。

一生懸命指導しても、どうしてこうも簡単に約束を破られてしまうのでしょうか。答えは簡単です。あなたの日頃の時間に対する意識が影響しているからです。実は上司が気づいていない日頃の行動を変えるだけで、部下が時間を守るようになります。時間にルーズなのはデメリットしかなく、周りから信用されません。あなたの部下が時間にルーズなら、今すぐこれからお話する内容を実践して、部下の思考を変えてあげてください。日頃の時間に対する態度を見直すチェックリストもありますので、最後までご覧ください。

NGな部下の指導法

時間がルーズな部下に、「何で遅刻をするんだ」「期限を守ることは社会人にとって当り前」と責めても、部下は委縮するだけで改善にはつながりません。また、「これからは時間を守るように」と言ったら、部下は「はい」と返事をしますが、また同じことを繰り返します。部下を指導する目的は部下の成長のためです。時間を守れない部下を、時間を守れる部下に改善することが目的であることを念頭において指導するようにしましょう。

時間にルーズな部下は時間の感覚が違う

例えば待ち合わせをしたら部下が5分遅刻をしてきました。

上司「5分も遅刻した」
部下「たった5分だけでしょ?」

という感覚の違いです。時間の感覚は個人により違います。時間にルーズな人は他人の都合を考えない事が多いのです。自分本位で行動しているため、待ち合わせで遅刻して相手を待たせた時に、相手の時間を無駄にしている事に気づいていません。相手の時間を無駄にする人は信用をなくします。

組織で仕事をする上で、たった1人でも時間にルーズな人がいるだけで、チーム全体や会社にも大きな影響を与えることにもなりかねません。部下が時間にルーズなのは、職場の仲間やお客様に迷惑をかけている事を理解してもらうようにしましょう。

上司の日頃の態度を変化させるだけで部下が時間を守るようになる

「何度言っても時間を守ってくれない」とお悩みのご上司!モヤモヤする気持ちは分かりますが、何度言っても変わらない部下へ、同じ指導方法を繰り返すのは無駄かもしれません。少し指導の角度を変えてみてはいかがでしょうか。

部下の問題を指摘するだけでなく、上司が時間に対してシビアになって背中を見せる方法です。

あなたは下記の事ができていますか?心当たりがある場合は、チェックを入れてみてください。

◆上司の時間に対する態度を見直すチェックリスト

□会議のスタート時間が予定時間より1分でも遅れてスタートすることがある
□会議の終了時間が予定時間より1分でもオーバーすることがある
□部下と外で待ち合わせた時に遅刻したことがある
□部下との約束を忘れて催促されることがある
□部下に指示を出した仕事の期限を忘れることがある
□自分のスケジュールや、部署での仕事のスケジュールを守れていない事がある

上記にチェックが付いた方は、自分が知らないうちに、ルーズな時間管理が原因で部下を振り回している可能性があります。部下は上司の行動や態度をよく見ています。上司がルーズな面を見せれば部下は「これでいいのだな」と思ってしまいます。

上司が常に時間にシビアで「時間は有限。自分の時間も、相手の時間も大事にして仕事をするように」「時間を守れる社会人は相手から信頼される」というコメントが出ていれば、部下は自然と時間を守る事の重要さを背中で学びます。部下を変えようとするのは難しいですが、自分(上司)を変えることは簡単です。

仕事において時間はお金です。まず上司が時間の大切さを理解して、部下にそれを伝えてください。「仕事において、時間は最も重要な項目である」という意識がつくと、必ず時間を守る部下になります。上記チェックリストに当てはまる箇所があった方は、ぜひ改善して部下に時間を守る大切さを背中で見せてあげてください。

アイキャリア太田章代アイキャリア株式会社 代表取締役 太田章代
ビジネスコミュニケーション専門家、講演家

企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、1,600回以上登壇。個人の自立を目的として『コミュラボ』を立ち上げビジネスコミュニケーションを研究。コミュニケーション能力が最速で身につくように開発されたオリジナルメソッドで、職場の人間関係を改善するなど、好評を得ている。