太田章代
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執筆者:ビジネスコミュニケーション専門家 太田章代
日本一気さくで身近な研修講師を目指している、太田章代です。

ビジネスではメールの最後に「ご自愛ください」と使うことがあります。

「ご自愛ください」という言葉を使ってはいるが、正しい使い方を知って使っている人は少ないのではないでしょうか。実際に間違った使い方をしているケースを目にすることもあります。

ここでは、「ご自愛ください」の意味や、適切な使い方などご紹介します。

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「ご自愛ください」の意味

「ご自愛(じあい)ください」は、「お体を大切になさってください」という意味です。相手の健康を願う言葉として使われます。

メールや手紙の「締めの言葉」として使う

ビジネスにおいて「ご自愛ください」というフレーズは、メールや手紙などの文章の最後によく使われます。ただ、メールを送る度に「ご自愛ください」で締めると、かえって失礼になる事があります。相手が忙しくされていると伺ったときなど、タイミングを見計らって使うことをおすすめします。

また、「ご自愛ください」は話し言葉としては、ほとんど使いません。会話の最後に伝えるのなら、以下のような言葉で気持ちを表現することができます。

「お体お大事になさってください」
「お風邪など召されませぬよう、お気をつけください」
「季節の変わり目ですので、体調を崩されませんようにお気をつけください」

「お体ご自愛ください」は間違い

時々「お体ご自愛ください」という言葉を目にすることがあります。これは間違いです。「ご自愛」には「お体」という意味が含まれているため、重複表現になってしまいます。「お体」を省いて「ご自愛ください」だけで使いましょう。

体調を崩している人には使わない

「ご自愛ください」は、『今の健康な状態を維持して、体調に気をつけてください』という気遣いが込められているため、体調を崩している人に使うのは適していません。体調を崩している人にメールをする場合は以下のような言葉が適切です。

「一日も早いご回復を、心よりお祈りしております」
「全快し職場に復帰されることを、願っております」

取引先の人や目上の人にも使える

「ご自愛ください」は相手に配慮を示す意味があるため、取引先や目上の人をはじめ、誰にでも1年中使えます。しかし語尾の「~ください」は命令形で、上から目線な印象を与えてしまうこともあります。最後に「ませ」をつけたり、「~申し上げます」で結ぶと丁寧です。

また、「くれぐれも」や季節のあいさつと共に使うことで、より気持ちが伝わります。丁寧な言葉としては以下のような表現があります。

「くれぐれもご自愛くださいませ。」
「体調を崩されませんよう、ご自愛くださいませ。」
「まだまだ寒い日が続きますので、どうかご自愛くださいますよう、お願い申し上げます。」

「ご自愛ください」の返信文章

では相手からメールで「ご自愛ください」という言葉をいただいた場合、それを返信する際にはどのような言葉を使えばいいのでしょうか。以下の例のように感謝と相手への気遣いを入れるといいですね。

「お気遣いいただき、ありがとうございます。〇〇様もお体お大事になさってくださいませ。」

「お気遣いに感謝申し上げます。〇〇様も、どうぞお体にはお気をつけくださいませ。」

まとめ

ビジネスメールの最後の言葉は「よろしくお願いいたします」と通り一編の言葉になりがちです。暑くなった、寒くなった、相手が忙しいとき等のタイミングを見計らって「ご自愛ください」を使用してみてはかがでしょうか。相手への気遣いの気持ちを伝え、良好な人間関係を築いていきましょう。


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