知らないうちに恥をかく!間違いやすいビジネス敬語10選
2020年08月07日 2023年10月27日 ビジネスマナー
ビジネスでは、相手を敬う気持ちを敬語で表します。尊敬語、謙譲語、丁寧語など学生時代に勉強したと思いますが、仕事ではなかなか勉強する機会もないと思います。職場の上司や先輩が使っている言葉遣いをそのまま真似したり、何となく感覚で敬語を使用していませんか。
敬語はビジネスの基本用語として、対話だけでなく、電話やメールでも使用します。社会人としてどこに出ても恥ずかしくない言葉遣いをマスターしたいものです。
ここでは、よくある敬語の間違いをご紹介します。
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動画でも学べます。聞き流すだけでも理解できますよ!
間違いやすいビジネス敬語例
1.「ご意見、参考になりました」
「参考にする」は、そのアドバイスを自分の判断材料の一つにしますという意味です。参考程度にすると捉えられてしまうため、「勉強になりました」が適切です2.「部長、ご苦労様です」
目上の人に対しては「お疲れ様です」を使います3.「納品の件、了解しました」
「了解しました」は『理解してそれを認める』といったニュアンスが含まれます。仕事では「承知いたしました」「かしこまりました」が適切です4.「資料を配付させていただきます」
「させていただく」は相手に許可を受ける場合と、自分が恩恵を受ける場合につかう丁寧な表現です。資料を配付して恩恵を受けるわけではないため「資料を配付いたします」が適切です。「鈴木は本日お休みをいただいております」も間違いで「鈴木は本日お休みをとっております」が正しい言葉遣いです。「この資料をコピーさせていただけますか」は、相手に許可をもらいたいので適切です。「させていただく」は謙遜する時の言い方ですが、不要な場面での使用は控えましょう。
5.「今の説明で、お分かりいただけましたか」
何となく「分かってます?」と言われているように感じてしまいます。「ご理解いただけましたか」が適切です6.「お体をご自愛くださいませ」
「自愛」という言葉には「体を大事にする」という意味があります。「お体」は不要で「ご自愛くださいませ」のみが正しい言葉です。7.「お名前を頂戴できますか」
「あなたの名前をもらう」という意味になってしまうので、「お名前を伺ってもよろしいですか」「お名前を教えていただけますか」が適切です。「お名刺を頂戴できますか」は、相手から名刺をもらうため、間違いではありません。8.「こちらが資料になります」
動詞「なる」は今までと違った状態になることです。資料が何かに変わるわけではないので「資料でございます」「資料です」が適切です。9.「なるほどですね」
相手の発言に対して納得した時に使ってしまいがちですが、少し見下したニュアンスが含まれています。また「マジで」「ヤバイッす」のような若者言葉と同じですので、使わないようにしましょう。目上の方には「確かに、おっしゃる通りです」を使うようにします。10.「鈴木様でございますね」
電話などで相手のお名前を確認するときのフレーズです。「ございます」は「ある」の丁寧語です。相手は人なので「いる」を表現する場合は、「鈴木様でいらっしゃいますね」が適切です。まとめ
敬語は日本独特の言葉遣いです。時代により多少の変化はありますが、相手を尊敬する気持ちを表す敬語をマスターしましょう。
まずは上司・先輩が正しい言葉遣いをマスターして、部下・後輩に引き継いでいきます。そして、未来の社会人である子どもたちにも、正しい敬語を啓蒙していきたいものです。
執筆者プロフィール
- 新人育成トレーナー
アイキャリア株式会社太田 章代 - 企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、2,000回以上(2023年現在)登壇。 プロフィール詳細
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