重言(じゅうげん)重ね言葉の事例【ビジネスマナー】

2021年07月27日 2023年10月27日 ビジネスマナー

太田章代
執筆者:新人育成トレーナー 太田章代
日本一気さくで身近な研修講師を目指している太田章代です。

『重言』という言葉はあまり聞いた事がない言葉かもしれません。例えば「頭痛が痛い」は、頭痛に痛いという意味が含まれているので、重複しているというものです。

重言には賛否両論、諸説あります。重言を過度に気にする必要もありませんが、仕事で使っている事も多いので、知っておいて損はありません。これよりは、仕事に役立つ気をつけたい重言の事例をご紹介いたします。

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重言(じゅうげん)とは

重言とは、同じ意味の語を重ねて表現した言葉です。二重表現、重複表現とも呼ばれています。重言は明確に使ってはいけないと禁止しているルールはありません。プロのライターなど、公に文章を出す人は使わないように気をつけているものです。

仕事で気をつけたい重言の例

「最後の追い込み」⇒ 「追い込み」 「追い込み」は最後の意味も含まれている
「返事を返す」 ⇒ 「返事をする」 「返事」は相手に対して返すという意味が含まれている
「今、現在」 ⇒ 「現在」 「現在」は今の意味も含まれている
「一番最初」 ⇒ 「最初」 「最初」は一番という意味が含まれている
「全て一任する」 ⇒ 「一任する」 「一任」は全てという意味が含まれている
「過半数を超える」⇒「過半数」 「過半数」は半数を超えることを言います
「捺印を押す」 ⇒ 「捺印」 「捺印」には押す意味が含まれている
「引き続き継続をする」 ⇒ 「継続をする」 「継続をする」には引き続きの意味が含まれている
「あらかじめ予約をする」 ⇒ 「予約をする」 「予約」にはあらかじめの意味が含まれている
「後で後悔する」 ⇒ 「後悔する」 「後悔」は後の意味が含まれている
「お体ご自愛ください」 ⇒ 「ご自愛ください」 「ご自愛」は自分の体を大切にする意味
「必ず必要」 ⇒ 「必要」 「必要」には必ずという意味が含まれている
「お金を入金する」 ⇒ 「入金する」 「入金する」にはお金が含まれている

まとめ

太田章代
重言はこの他にもたくさんあります。日本語は本当に難しいですね。言葉の知識として知っておくことはいいのですが、人に対して細かく指摘をすると、面倒くさい人だと思われてしまうのでご注意ください。 重言は使っても相手を不快にさせる言葉ではありません。社外向けのビジネス文書など記録に残るものは、重言を使わないように気をつけたいですね。

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