「指摘」とは大切な点や問題となる点を指し締めることですので、必ずしも悪い意味だけで使用される言葉ではありません。ただ仕事では「指摘」というと悪く、マイナスなことを差し示すことが多い気がします。

問題や間違いを指摘するのは意外と気を遣います。部下の仕事の仕方を指摘する時に、言い方が嫌味っぽく、ネチネチと部下を責めている上司がいます。普段から間違いが多い部下だと、尚更ネチネチと長く指摘してしまいがちです。感情に任せた間違った指摘方法は、知らず知らずのうちに部下を腐らせていきます。

部下への伝え方さえしっかり考えれば遠慮は禁物

上司は部下の間違いに気づいたら指摘して改善するのが役目です。仕事を進めていく上で、部下の間違いを認識しているのに遠慮して言わない方が大問題です。ただ、部下にミスを伝えたり間違いを指摘するのは決して気持ちのいいものではありません。また、部下もミスを指摘されることが単純に嬉しいものでもありません。こういう”上司からの注意や指摘が発生する”場面で伝える配慮が足りずに人間関係を悪くしているケースがあります。感情的に思ったままを口にするのではなく、考えて指摘する必要があります。

納得感のある指摘が部下にとっては重要

部下の間違いを指摘するときに、頭ごなしに「これは全然ダメだ」と一言目から完全否定をする上司の方を見かけます。これは上司側の考えの押しつけでもあります。真っ先に否定的な意見を押し付けるのではなく「これはココが違うと思うんだけど、どうか?」と疑問形にした方が伝わります。自分の意見を押しつけるのではなく、疑問形にして部下の意見を聞きつつ、自分の意見も伝えている方が、部下は指摘を前向きに捉えることができます。

上司からの指摘は「具体的な改善箇所」がセット

指摘をする際には、その後そのミスや問題点をどのように改善すればいいのかという具体案がついてこないと、ただ指摘をしただけで終わりになります。「この企画書はダメだね」と否定的な指摘だけして部下をへこませても、何の生産性もありません。ダメならどこがダメなのか、どうしたら改善できるのかを一緒に考えるプロセスに移行することが上司の役目です。

指摘+具体的な改善箇所=部下が指摘を素直に受け入れ改善できる

例/
「この企画書は会社のPRになっているから、お客様がメリットを感じられる企画書を作ろう」

「企画書の〇〇の部分は良くできているから、△△だけ分かりやすくすればもっと良い企画書ができるよ」

まとめ

ミスの指摘や間違いの指摘など、言いづらかったり、ついつい面倒に感じることも部下の気持ちに配慮した伝え方をしっかり身につけることで前向きに物事が進んでいきます。それには、部下が上司の指摘を素直に聞けるような伝え方を工夫することが大切です。部下の気持ちを考えて発言できる上司は、部下からの人望も厚くなり、仕事の生産性も上がっていきます。ぜひ、意識をしてみてください。

人材育成研修のアイキャリア株式会社 代表 太田章代太田章代プロフィール