よくある二重敬語の×〇例文【正しい敬語マナー】
2021年07月12日 2023年10月27日 ビジネスマナー
敬語を二つ重ねた言葉を「二重敬語」と言います。丁寧な言葉を使おうとすると、丁寧にしすぎて過剰な敬語になってしまうケースないでしょうか。
二重敬語がいけない訳ではありません。正確に言うと、相手が不快に思わなければ使っても問題ないのです。ただ、正しい敬語をマスターしている人からは「敬語を知らない人だ」と思われてしまう可能性がありますので、正しい言葉遣いをマスターしておきたいところです。
社会人としてどこに出ても自信を持って話せるように、間違った敬語『二重敬語』に気づいて、正しい敬語にしていきましょう。
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1.「~られる」は極力使わない
尊敬語+「~られる」を使うと二重敬語です。丁寧な言葉を使おうとすると語尾に「~られる」を使いがちですので、使わないように注意しましょう。☓ お客様がおっしゃられていました 〇 お客様がおっしゃっていました ※「言う」の尊敬語は「おっしゃる」
× 昼食は召し上がられましたか 〇 昼食は召し上がりましたか ※「食べる」の尊敬語は「召し上がる」
× お客様がお帰りになられました 〇 お客様がお帰りになりました ※「帰る」の尊敬語は「お帰りになる」
× お客様がお見えになられました 〇 お客様がお見えになりました ※「来る」の尊敬語は「お見えになる」
2.敬称には「様」はつけない
役職などの敬称は、その言葉自体に尊敬の意味が含まれているため、尊敬語の「様」をつけると二重敬語になります。× 関係者各位様 〇 関係者各位
3.その他のよくある二重敬語
何気なく使っている言葉でも過剰敬語になっていることがあります。自分が使っていないかチェックしてみましょう。× 本日、伺わせていただきます 〇 本日、伺います ※「行く」の謙譲語「伺う」+謙譲語「させていただく」で二重敬語
× 頂戴いたします 〇 頂戴します ※「もらう」の謙譲語「頂戴する」+「する」の謙譲語「いたす」で二重敬語
4.習慣として定着している二重敬語
二重敬語でも一般的に使われていて、使っても違和感がなく許容される言葉があります。例をあげると、以下のような言葉があります。・お伺いする ※謙譲語「伺う」+「お~する」で二重敬語
まとめ
敬語は時代により変化していきます。二重敬語も世間で定着すれば使っても良い言葉になります。ただ本日お伝えした二重敬語は、まだ定着していない言葉ばかりです。ビジネスではメールやプレゼンテーションなど、今後の仕事に繋がる大切な場面がいくつもあります。知らないうちに恥をかかないように、正しい敬語を使うように心がけましょう。執筆者プロフィール
- 新人育成トレーナー
アイキャリア株式会社太田 章代 - 企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、2,000回以上(2023年現在)登壇。 プロフィール詳細
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