たった1つでミス激減!ミス防止対策

2025年09月12日 2025年09月12日 新入社員向けビジネスコミュニケーション

こんにちは、人材育成トレーナーの太田章代です。

今回は「たった一つでミスが激減する、ミスが多い職場のリーダー向け」にお話をしていきます。

あなたの職場は、ミスが多発して困っていませんか?

前職の広告代理店で管理職をしていた時、毎日ミスが起きてお客様のところに謝罪に行くという経験があります。その時に、今からお話しするミス防止に対する考え方や方法を知っていれば、あんなに苦労しなかったのにと思います。

そこで今回は、3つのことをお伝えします。

  1. 1. ミスが多発する原因
  2. 2. 管理職の対応、3ステップ
  3. 3. ミス防止策の具体例

ミスが減ることで業務効率が上がりますし、職場の雰囲気も良くなります。リスクマネジメントを強化したいという方は、ぜひ最後までご覧ください。

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動画でも学べます。聞き流すだけでも理解できますよ!

 

1. ミスが多発する原因

突然ですが、あなたは今までミスや失敗をしたことがありますか?ありますよね。私も多々あります。

これまで研修で皆さんに伺ったところ、ミスをしたことがないという方は一人もいませんでした。それは、人間が持つ基本的な特性があるからです。

人間の記憶はいい加減で、手抜きや思い込みをします。

「今日はちょっと疲れたから、手順を飛ばしちゃおうかな」など、手抜きをしたいという気持ちは誰にでもあります。

ですから、ミスをゼロにすることは不可能です。管理職としては「人はミスをするもの」と受け入れることが大切です。

ミスが発生した時に、「あの人は仕事ができないから」「入社したばかりだから」と個人のせいにしてしまうと、根本的な解決にはなりません。

「なんで間違えたんだ」「どうしてそんなミスをしたんだ」と怒鳴りつけて対策終了という上司がいますが、これでは対策になっていません。自分がイライラするから相手を責めているだけです。

こういう上司の部下はミスを隠すようになります。「責任追及型」ではなく、「原因追及型」の考え方をしていきましょう。

 

2. ミスが発生した時の管理職の対応、3ステップ

例えば、アップルパイを作っているお店で、新人のAさんが「リンゴを20個注文しなければいけないところ、間違えて10個しか注文していなかった」という発注ミスが起きたとします。

先ほどNGとお伝えしたように、個人に焦点を当てて考えると「Aさんが発注ミスをしたのは新人だからだ」となります。しかし、ベテランは同じミスをしないのでしょうか?Aさんを教育すれば同じミスお店から完全になくなるのでしょうか?

そうではありません。ベテランも同じミスをする可能性がありますし、Aさんも変わらず同じ手順で作業をしていたら、またミスをする可能性があります。

部下がミスをした時に、好ましくない上司の対応は以下の通りです。


・「なんでそんなミスをしたんだ」と過去を責める
・「追加で10個注文して」と、部下に考えさせずにすぐに答えを教える
・「ミスをしないように気をつけてよ」と、具体的な防止策なく終了する


では、ミスが起きた時に上司はどのように対応すれば良いのでしょうか?

リンゴの発注ミスのケースで考えてみましょう。

ミスが起きた時には、「発注ミスが起きた」という事実に焦点を当てて原因を追求します。そうすると、例えば「リンゴの在庫管理がしっかりできていなかった」「発注に関する役割分担が明確ではなかった」といった原因が見えてきます。

原因が分かれば、対策を立てられます。誰でも同じミスをする可能性があるので、対策を立てて実行していくことでミスを減らしていきます。

好ましい上司の対応は以下の通りです。

・「それで、どのように対応するの?」と、部下が自分でミスの対応を考えられるように促す
・「今後、ミスをしないための対策を教えてください」と、部下にまず防止策を考えてもらい、足りない部分はアドバイスをして一緒に考える
・「他の人も同じミスをする可能性があるので、ミス防止対策について情報共有しよう」と、情報共有することで、ミス防止への意識を高める

まとめると、好ましい上司の対応3ステップは以下の通りです。

1. ミスをした本人に、ミスの原因と防止対策を考えてもらう。
2.足りない部分は、上司がアドバイスをする。
3.職場内で情報共有をする。

 

3. ミス防止策の具体例

防止策はたくさんありますが、ここでは5つご紹介します。

  1. 1. 業務プロセスを見直す
    ・業務プロセスが複雑だとミスが起きやすくなります。

  2. 2. ダブルチェックをする
    ・トリプルチェックより、ダブルチェックの方がミス防止に効果的だそうです。

  3. 3. 業務の見える化をする

  4. 4. マニュアルを作成する

  5. 5. 手作業ではなくツールを導入する
    ・ある会社では、現場の報告を手作業からツール入力に切り替えたところ、報告忘れがなくなったそうです。

このように、ミスが起きない仕組みづくりをすることが、管理職やリーダーの役割です。仕組みづくりをして、ミスを激減させていきましょう。

 

まとめ

ミス防止対策についてお話してきました。3つにまとめていきます。

1. ミスは誰しもするものだと心得ましょう。
2. 起きた事実に焦点を当て、原因を追求し、防止対策を考えましょう。
3. ミスが起きない仕組みづくりをしていきましょう。

これは管理職の方の重要な役割です。ミスを減らして、働きやすい職場を作っていきましょう。

            

            

            

            

            

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