新入社員に求められる「資質」とは?この3つがあれば周囲との人間関係が良くなる!

2023年02月01日 2023年12月19日 新入社員向けビジネスマナー

太田章代
執筆者:新人育成トレーナー 太田章代
新入社員育成専門の研修トレーナー太田章代です。

新入社員にとって仕事を覚えることも重要ですが、その前に職場の上司や先輩と人間関係を築くことは最も重要です。

何もわからない状態で入社する新入社員は、上司や先輩に教えてもらうことばかりです。その上で、周囲の人達から期待され、仕事を教えたくなる資質があるかないかは、今後の自分の成長にも関わってきます。

ここでは、上司や先輩が求めている新入社員の資質についてあげていきます。

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「資質」は変えることができる

資質とは、生まれつきの性質や才能のことを言います。生まれつき持っている能力なら、変えることができないのでは?と思いますよね。実は変えることができる資質もあり、その中の1つに「コミュニケーション能力」があります。これよりは、新入社員に求められている資質である、コミュニケーション能力の高い人に共通する特徴を3つご紹介します。

1.相手の意見を受け入れる「素直さ」

素直さは職場の人達が新入社員に求めている資質のナンバー1です。私の考える「素直さ」の定義は、『他者の意見を受け入れた上で、自分で考えて行動する』ことです。

素直に上司や先輩の意見を受け入れる姿勢を見せることは、コミュニケーションを円滑にする秘訣です。ただ、誤解してはいけないことが「素直さ」は「相手の言いなりになる」ということではないという事です。例えば上司から仕事に関して意見を受けたとします。その内容が自分の考えと違っていても、そのまま受け入れて実行することが、素直な人ではありません。

良好なコミュニケーションとは、まずは上司の意見を受け入れた上で、自分の考えと照らし合わせて考え、上司の意見に納得できれば実行してみます。どうしても納得がいかない事がある場合は、「ご意見をいただき、ありがとうございます。私は〇〇という方法で進めたいと考えていましたが、□□課長の方法と違っていたため、もう少し詳しく教えていただけますか」と、納得がいくまで上司に聞いた上で実行します。納得することなく上司の指示に従った場合、仕事が上手くいかなかったときに、上司に不信感が残ってしまいませんか?良いコミュニケーションは『他者の意見も素直に聞き、自分の意見も素直に伝える』ことです。

社会人にとって、継続的に成長するために「素直さ」は必要不可欠です。社会経験が長くなってくると自分の固定観念が強くなり、頑固になる傾向にあります。新入社員のときだけでなく、ずっと素直な心を持ち続けたいですね。

■「素直な人」「頑固な人」の特徴

「素直な人」「頑固な人」の特徴

■「素直な人」のメリット

素直な人には、周りの人が仕事をどんどん教えたいという気持ちが湧き、成長スピードが速くなります。

2.まじめに人や物ごとに対応する「誠実さ」

続いて、新入社員に求められる資質は「誠実さ」です。私の考える「誠実さ」の定義は、『嘘をつかずに、真摯に人や物ごとに対応する』ことです。

誠実な人は、人や物ごとに対して丁寧に向き合い、人により態度を変えることがなく、誰にでも敬意を持って接します。仕事では周りの人との意思疎通や、業務の意思決定など、随所において誠実さが発揮されます。反対に「不実な人」はその場しのぎで、適当にごまかしたり、調子のいいことを言ったりするため、「この人に仕事を任せたくない」と思われてしまいます。本人は上手くやったと思っていますが、上司や先輩にはだいたいバレており信頼を失っています。

社会人にとって、周りの人から信頼を得るために「誠実さ」は必要不可欠です。人は仕事に慣れてきたときや、忙しいとき等、ついつい手を抜いてしまう傾向にあります。どんなときも「誠実さ」を忘れず仕事をしたいですね。

■「誠実な人」「不実な人」の特徴

■「誠実な人」のメリット

誠実な人は、相手に対して嘘のない態度を取るため、周りから信頼されます。

3.相手の立場に立って考える「思いやり」

3つめの新入社員に求められる資質は「思いやり」です。私の考える「思いやり」の定義は、『相手の気持ちを理解し、気遣いをする』ことです。

仕事のコミュニケーションでは、「思いやり」を求めていることが多いものです。相手の立場になって考え、気遣いができることは仕事をする上で必要不可欠です。

ここで誤解してほしくないのが「思いやり」は「自己犠牲」の上には成り立たないということです。人から「良くみられたい」「嫌われたくない」等のために、自己犠牲をしてまでも人を思いやった行動をすることは間違っていると思っています。例えば、自分の仕事が忙しくて手が回らない状態のときに、周りの人が忙しいから「長時間残業をすればいい」と自分を犠牲にして仕事を手伝うなどです。本当の意味での他者への思いやりは、自分の心に余裕を持たないと出てきません。ですから、新入社員は目の前の仕事に精一杯で、他者への思いやりを持つ余裕がないかもしれません。

しかし難しく考えなくてもいいのです。新入社員ができる思いやりは、職場の雰囲気を考えて元気に挨拶をすることや、上司が心配しないように自ら報告・連絡・相談をする等があげられます。周りの人がどうしたら嬉しいのか想像し、思いやりを持って行動をしていきましょう。

■「思いやりがある人」「自分勝手な人」の特徴

「思いやりがある人」「自分勝手な人」の特徴

■「思いやりがある人」のメリット

思いやりがある人は、他者の気持ちを尊重し行動できるため、周りの人から好感を持たれます。

まとめ

では、おさらいしてみましょう。

新入社員に求められる資質 1.相手の意見を受け入れる「素直さ」 2.まじめに人や物ごとに対応する「誠実さ」 3.相手の立場に立って考える「思いやり」

この3つの資質があると、早期に組織に溶け込み仕事がしやすくなります。自分が持っていない資質があった方も、意識して高めることができる資質ですので安心してください。周りの人と人間関係を築いて、自己成長につなげていきましょうね。


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