「目的意識」でつまらない仕事が激変【新入社員必見】

2023年08月03日 2023年10月27日 ビジネスコミュニケーション

太田章代
執筆者:新人育成トレーナー 太田章代
新入社員育成専門の研修トレーナー太田章代です。

日々、目の前の仕事に追われていると、「なぜこの仕事をするのか」を忘れがちではないでしょうか。仕事の目的を理解して行動することは大切なことです。しかし、新入社員の場合は、仕事の目的がわからないことが多々あります。

ここでは、 ・目的意識とは ・「目的」を明確にするメリット ・「目的」で仕事が激変する具体例 ・「目的」の質問の仕方 について詳しくご説明します。

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目的意識とは

社会人になってから一度は「目的意識を持って仕事をするように」と言われたことがあるのではないでしょうか。目的意識とは、この仕事を「何のために行うのか」がしっかり理解できている状態のことです。

目的意識を持って仕事をすると、目的を達成するためには何をすべきなのかが明確になり、目標達成に向けて自発的に行動できるようになります。

また、仕事のゴールをイメージできるとやる気も高まり、目標達成できたときの達成感も得ることができます。

「目的」を明確にするメリット

行動するときに「目的」がない場合、ある場合について以下のような例をあげてみます。

Aさん「何となく、大学に入学して勉強をする」 Bさん「税理士になるために、大学に入学して勉強をする」

さて、どちらの方が大学での時間を有効に過ごせそうですか。そうです。後者のBさんの方が、大学に入学して勉強をする目的が明確になっているため、勉強にも身が入るはずです。私は前者だったので、今思うと時間とお金の無駄遣いをしていたと反省しています。

仕事でも同じことが言えます。一つひとつの仕事の目的を理解して行うことで、 ・自主的に仕事に取り組める ・作業効率が上がる ・自己成長できる このようなメリットがあります。

「目的」で仕事が激変する具体例

仕事では「指示されたことをする」のは当り前です。上司から気が利く部下だと思われるためには、指示をされていないことまで自主的に考え行動することが必要です。常に、「指示されたこと以上の仕事をしよう」としていると、仕事に向かう前向きな姿勢を評価されるでしょう。指示をされたこと以上の仕事をするためにも、目的を明確にすることは必須です。

それでは、2つの例をみていきましょう。

例/ 上司から「応接室を掃除しておいて」と指示を受けた

・目的を理解していない場合 言われた通り応接室を掃除する

・目的を理解している場合 例えば「大切なお客様が来社されるので、会社の印象を良くしたい」という目的で応接室の掃除を依頼されたとします。その場合、応接室の掃除だけでなく、「駐車場から応接室までのゴミを拾う」「飲み物は何がいいか聞いて、すぐに出せるように用意する」など、指示をされた以上の仕事を自主的に考え行動することができます。

「目的」の質問の仕方

新入社員は仕事の全体像が理解できていない事も多く、「この仕事は何のためにするのか」目的がわからないことも多いものです。そんなときは、上司から仕事の依頼を受けた際に、遠慮なく目的を確認してください。

目的を確認する際に気をつけたいことは、質問の仕方です。上司からの仕事の依頼に対し、いきなり「なぜこの仕事をするのですか?」と聞いてしまうと、「仕事をしたくないのかな」と勘違いされてしまう可能性があります。目的を確認するときは、以下を参考にしてみてください。

上司への質問の仕方

上司「この資料を10部コピーしてください」

部下「承知しました。確認ですが、この資料は何に使用されますか?」

上司「明日9時から行われる役員会議で、今後の営業方針を説明するための資料です」

部下「役員会議の資料ですね。ありがとうございます。では、本日中に作成します」

【解説】 資料をコピーする目的がわならなくても、まずは「承知しました」と受け入れます。その上で、資料を作成する目的を確認します。役員会議で使用するためという目的がわかれば、「印刷は片面の方が見やすいな」「見づらい部分は拡大コピーしよう」など、仕事に工夫が生まれます。

まとめ

常に「目的意識を持つ」ことの重要性をご理解いただけましたでしょうか。新入社員の場合は目の前の仕事に一生懸命で、目的まで考えている余裕はないと思うかもしれません。しかし、目的意識を持つことは自分の成長のために必須ですので、習慣化していきましょう。


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