長い話の絶妙な切り上げ方5選【ビジネスコミュニケーション】
2022年01月07日 2023年10月27日 ビジネスコミュニケーション
日本一気さくで身近な研修講師を目指している、太田章代です。
仕事ではお客様や上司の話が長くてなかなか終わらず、そろそろ切り上げたい時はありませんか。私は営業時代に、予定を詰め込んでいて絶対に時間を伸ばせないことがありました。そんな時、相手を不快にさせずに会話を終わらせる方法を考えていましたが、なかなか難しいものです。
これよりは、相手に悪印象を持たれずに、絶妙に話を切り上げる方法についてご紹介をします。
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話は切り上げても問題ない
話を切り上げられない人の中には、切り上げたら悪いと思っている人がいます。しかし、仕事は時間管理が重要です。その後の仕事に支障がきてしまうようであれば、切り上げても問題ないのです。『話を切り上げたら嫌われるかも』という気持ちは捨てて、短時間でも有意義な時間を過ごすことに意識を向けましょう。
あからさまな態度はNG
話が長くなると時間が気になりますよね。そうなると腕時計やスマホをちらっと見たり、書類を片づけはじめ『もうそろそろ切り上げたいです』という合図を送りたくなります。
しかし、これでは相手に「時間がないの?」と気を遣わせてしまいます。また『早く帰りたい』と捉えられてしまい、相手は嫌な思いをしていることもありますので注意が必要です。
不快にさせない話の切り上げ方5選
仕事での話の切り上げ方を5つご紹介します。自分ができそうな切り上げ方を試してみてくださいね。
1.会話の内容をまとめる
話の長い人は一つの話題が終わっても、話をしながら思いついた違う話題を「あ、そう言えば…」と話はじめて止まりません。その場合、一つの話題が終わりそうなときにすかさず「それでは、打合せの内容をまとめると」と入り、決まったことや、今後のスケジュールなどを確認していきます。相手も話の整理ができて、不快な思いをすることはありません。
2.相手の時間を大切にしているように伝える
話が長くなってくると『今何時だろう』と時計を見たいけれど、話の途中に失礼だと思われるから見る事ができない事ありませんか。
そろそろ切り上げたいと思ったら、「〇〇さん、お忙しいのにお時間大丈夫ですか」と言えば時計を見やすくなります。そして、「もうこんな時間なんですね。お話に聞き入ってしまい申し訳ございません」と相手の時間に配慮しているように伝えれば、話を切り上げたとしても悪い印象はないでしょう。
3.話を一旦止める
話が長い人は夢中になって話しているため、一旦間を空けて空気を変えたいところです。そこで間を空ける例をご紹介します。
・話の内容に不明な点が出てきたら「お調べします」と言って、パソコンやスマホで確認をする
・「お話の途中に申し訳ございません。今の〇〇は重要だと思うので確認したいのですが」などと言って主導権を自分に移す
・「何か飲まれますか」と、相手の飲み物に気遣いをする
・トイレに行く
一旦間が空くと、切り上げやすくなります。
4.ポジティブな言葉で終わる
最後の印象は心に残りやすいものです。話しを切り上げたとしても、最後の一言で印象良く終わることができます。
「大変勉強になりました。ありがとうございました」
「〇〇さんのお話に引き付けられて時間を忘れていました」
「このお話の続きは、次回ぜひ聞かせてください」
このように、前向きな一言で締めるようにしましょう。
5.話を始める前に伝える
顧客であれば相手の事を知っているため、話が長くなりそうなのは分かります。後に予定が入っている場合は、話がはじまる前に伝えておくと『どうやって切り上げよう』と考えなくて済みます。ただ、伝え方に気をつける必要があります。
×「この後、予定が入っているため15時には退席させていただきます。ご了承ください」
この伝え方では、自分の都合を押しつけているように感じられてしまいます。
〇「この後、予定が入っているため15時には退席しなければなりません。申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします」
この伝え方ですと、自分の意思というよりも義務で退席しなければならないよう感じられます。また、伝えるときには『本当はもう少しゆっくりしたいのですが、残念です』という気持ちを込めましょう。
まとめ
話を切り上げるときは『退席するのが忍びない』という気持ちで、切り上げるようにします。そういう想いを相手もくみ取ってくれ、悪い印象を与えることなく終わることができます。上手い切り上げ方を身につけて、ストレスを軽減し会話を楽しみましょう。
執筆者プロフィール
- 新人育成トレーナー
アイキャリア株式会社太田 章代 - 企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、2,000回以上(2023年現在)登壇。 プロフィール詳細
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