組織で「結果」を出す秘訣はコレ!『成功循環モデル』を解説

2021年02月18日 2023年10月27日 ビジネスコミュニケーション

太田章代
執筆者:新人育成トレーナー 太田章代
日本一気さくで身近な研修講師を目指している、太田章代です。

組織ではやはり「結果」が欲しいですね。プロセスも大切ですが、利益を出さなければ会社が存続しません。では「結果」を出すためには何を改善したらいいと思いますか?

私は企業研修で「結果」を出すためのヒントとして、マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱した「成功循環モデル」のことをよく話します。これよりは、「結果」を出すための『グッドサイクル』『バッドサイクル』をご紹介をします。

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動画でも学べます。聞き流すだけでも理解できますよ!

「結果」を出せる『グッドサイクル』について

ダニエル・キム教授は、組織で「結果」を出すためには、まず「関係の質」を高めることから始めるべきだと説いています。

下記のグッドサイクルの図のように、①部下、上司、同僚との「関係の質」を高めて人間関係を築くと、②仕事に前向きに取り組むようになり「思考の質」が向上し、③自発的に動き「行動の質」が向上し、④最終的に「結果の質」も高まり成果が得られるというものです。

この成功循環モデルを知ったときに、確かにそうだなと思いました。私の知る限りですが、業績が伸びている会社は社員同士の良好な人間関係が築かれています。また笑顔が多く、社内の雰囲気が明るいのも特徴です。

グッドサイクルイラスト

太田章代
「関係の質」が結果につながる土台ですね。

「結果」が出せない『バッドサイクル』について

「グッドサイクル」とは反対に「バッドサイクル」は「結果」から入ると弊害が出て、最終的に「結果」が出ないという事です。

①結果が出ないと、②命令・押しつけが強くなり「関係の質」が低下し、③相手の指示などを受身で聞くだけで「思考の質」が低下し、④自発的に動かなくなり「行動の質」が低下します。そして、「結果の質」も更に低下するという「バッドサイクル」に陥ります。

バッドサイクルに陥ると、仕事を嫌々やらされている社員が多くなり、結果が出ないので会社の雰囲気がどんより暗くなってしまいます。私が前職営業部長をしていた時、売上を伸ばすことに注力し過ぎて、まさにバッドサイクルに陥っていました。反省しています…

バッドサイクルイラスト

「関係の質」を良くするためには

人間関係を良くするのに、答えは一つではありません。ただあえて一つに絞るとするならば『お互い尊重』することだと思います。上司も部下を、部下も上司を認めて、お互いに気持ちの良い人間関係を築こうとして行動することではないでしょうか。お互いを理解し合い「関係の質」を良くするには時間がかかります。「結果」をすぐに出すのは難しいのでやはり連動しているのでしょう。

少し成功循環モデルと離れてしまうかもしれませんが「関係の質」が良ければ、パワハラ、セクハラもなくなりますね。人は「何」を言われたかではなく「誰」に言われたかで動きます。例えば「バカ」というパワハラになり得る言葉でも、関係の質が良い上司に言われれば『かわいがられている』、関係の質が悪い上司に言われれば『パワハラだ』となります。セクハラも同じです。言葉ではないのです。関係の質がよければ、指示した仕事に対し、部下が『はい喜んで』と言って動いてくれるのです。

まとめ

組織で結果を出すためには、「関係の質」を高め、人間関係を良くすることが重要です。グッドサイクルにハマる組織をつくっていきたいですね。

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