「馴れ馴れしい人」から「親しみやすい人」へ変わる方法

2021年12月17日 2024年08月24日 ビジネスコミュニケーション

日本一気さくで身近な研修講師を目指している太田章代です。

仕事では『親しい間柄でもないのに馴れ馴れしい人が苦手』という人も、多いのではないでしょうか。自分は親しみを持って接していても、相手から『馴れ馴れしいな』と不快に思われている可能性もあるので怖いですね。人との距離感は難しいものです。

これよりは、『馴れ馴れしい人』 から『親しみやすい人』へとイメージチェンジする方法についてご紹介します。

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太田章代
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「馴れ馴れしい」と「親しみやすい」の意味と違い

「馴れ馴れしい」は、親しい間柄でもないのに、ぶしつけで遠慮がないという意味です。馴れ馴れしいと、相手から『礼儀知らずな人』と思われ、仕事にも支障がきます。


「親しみやすい」は話やすく付き合いやすいという意味です。親しみやすいと、親近感がありコミュニケーションが取りやすいのです。仕事ではお客様や職場の人達から「親しみやすい人」と思われると、人間関係が円滑になります。

「馴れ馴れしい」か「親しみやすい」かは相手の主観

研修で「最初から友達みたいな話し方でも気にならない人?」と質問をすると、3割位の人が手を挙げます。手を挙げた人達は、初対面でフレンドリーな話し方をされても馴れ馴れしいと思わないのです。しかし、ほとんどの人は初対面からフレンドリーな話し方をされると、不快になるものです。

ただ、初対面で相手がフレンドリーな話し方でもいい人なのか、ダメな人なのか判断がつきません。よって敬語で話すことが、どちらの人にも問題がないのです。友達言葉で話してクレームになることはありますが、敬語で話してクレームになることはありません。

馴れ馴れしい人の特徴

馴れ馴れしい人の特徴を3つあげます。馴れ馴れしい人は、相手と親しくなりたいと善意を持って接している人が多く、悪気はありません。馴れ馴れしさに気づくことが改善の第一歩です。


1.自分本位

相手のことを考えずに、自分が相手と距離を縮めたいことを前面に出してくる。

例/ ・下の名前で呼んだり、〇〇ちゃん、〇〇君と呼ぶ ・上下関係を気にせず、対等な立場で話す ・笑ってくれると思って突っ込みを入れたり、軽くからかったりする

事例/ 転職してきたばかりの20代の男性が、上司の「あ~疲れた」という言葉に「疲れるのは、残業し過ぎですよ」と突っ込んだ。上司は馬鹿にされたと感じムッとした。

⇒20代男性社員は、上司との距離を縮めようと思い、軽い気持ちで思ったことを伝えた。

2.自分勝手な思い込み

相手はフレンドリーな対応を喜ぶと思い込んでいる。

例/ ・敬語は堅苦しくて距離が遠いと思い込み、タメ口を交えながら話す ・話を聞くときには友達のように聞いた方が相手は話やすいと思い込み、「うんうん」「へーそうなんだぁ」などラフな相槌を打つ ・上司がお客様とラフに話しているので、それが正しいと思い込み、マネをしてラフに話す
事例/ 看護師が入院している70代の男性に「もうご飯は食べたかな~」など、フレンドリーな話し方をして、ご本人や家族が不快になりクレームになった。

⇒看護師はフレンドリーな方が患者さんはリラックスして良いと思い込んでおり、言葉遣いを崩していた。

3.自分に自信がない

人に好かれたいという気持ちが空回りして、急速に距離を縮めようとする。

例/ ・一方的に話しをして、会話の主導権を握ろうとする ・相手が望んでいないのに、押しつけがましい態度をとる ・相手が聞いてほしくないことまで突っ込んで、質問する
事例/ 車の営業マンが新規のお客様に対して「お若いのにこの車に乗れるという事は相当稼いでいますね」「2人乗りがいいという事は独身ですか」などプライベートな事を聞いた。お客様は不快な思いをして購入しなかった。

⇒営業マンは、相手との距離を縮めるために、突っ込んだ質問をして情報を得ようとしていた。

「馴れ馴れしい」から「親しみやすい」に変化する3つのコツ

仕事では、お互いに尊重し合い心地の良い距離感でいたいものです。「馴れ馴れしい」印象を「親しみやすい」印象に変える3つのコツをご紹介します。


1.相手に対して敬意を持つ

相手を大切な存在だと理解して接するため、失礼な態度や、不快感を与える言葉遣いをすることはありません。自分よりも年下の人や立場の下の人に対しても、敬意を持って接することで、親しみやすい人だと思ってもらえます。

2.言葉遣いを丁寧にする

仕事の基本は敬語です。敬語で話すことにより、相手を尊重していることを伝えることができます。親しみやすさを出すなら、言葉を崩して表現するのではなく、笑顔や明るい声のトーンで表現するようにしましょう。

3.相手との距離感を意識する

人にはパーソナルスペースと言って、他者が自分に近づいても不快に感じない距離があります。 対人距離とも呼ばれ、人には心理的な縄張りがあるという事です。人は自分の縄張りに侵入されると不快感を覚えます。人の縄張りに、いきなり土足で踏み込むことがないように、少しずつ距離を縮めていきましょう。

まとめ

相手との関係性や、相手の性格によって「馴れ馴れしい」と感じるか、「親しみやすい」と感じるか違ってきます。ただ、仕事ですので度が過ぎた馴れ馴れしさは禁物です。

長い付きあいのお客様や職場の人達ほど、節度を持った接し方をしたいものです。 馴れ馴れしい人は自分の気持ちが優先しています。親しみやすい人は、相手を思いやる気持ちで溢れているものです。親しみやすい人になって、心地の良い人間関係をつくっていきましょう。

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執筆者プロフィール

新人育成トレーナー
アイキャリア株式会社
太田 章代
企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、2,000回以上(2023年現在)登壇。 プロフィール詳細

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