新人指導者が言ってはいけない言葉3選

2024年06月26日 2024年06月27日 新人育成担当者向け

新入社員育成専門の研修トレーナー太田章代です。

新入社員が所属部署に配属になり、会社から「新人指導者」に指名された方もいらっしゃるのではないでしょうか。


しかし、新人指導者の役目ははじめてで「新入社員とどう接したらいいの?」と戸惑っていませんか。


ここでは、新人指導者になったら気をつけたい言葉を3つご紹介します。私が新人指導者研修でもお伝えしている内容ですので、参考になれば幸いです。


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動画でも学べます。聞き流すだけでも理解できますよ。

社会人になり最初の指導者の影響力は大きい


学校を出たばかりの新卒者は、社会人の赤ちゃんのようなものです。社会に対して右も左もわからない状態のため、社会人になって最初の指導者の影響力は大きいものです。


指導者により、すくすくと成長できる新人もいれば、成長が遅くなってしまう新人、また社会人デビューにつまずいてしまう新人もいるのです。


プレッシャーをかけるわけではありませんが、それくらい新人指導者の言動は影響力を持っているという自覚を持って、新人指導に取り組んでいただきたいと思っています。

新人指導者のNGな言葉


ここでは、実際職場で新入社員が新人指導者の言葉に悪い影響をうけた例を基に3つご紹介します。


1. 人や会社の悪口


■新入社員の声


「指導者と同行の車の中で上司の悪口を聞いて、そんな人と上手くやっていけるのか不安になった」


「指導者から会社の待遇に関する悪口を聞いて、ひどい会社に入社してしまったと感じた」


新入社員は職場の人達の人柄や、会社の状況など知らないことが多いため、新人指導者の言葉をストレートに信じてしまうことが多いものです。指導者が悪口を言っているのを聞いて仕事へのモチベーションが下がれば、新人の成長にも影響が出てきます。新人に直接悪口を言うこともNGですが、ポロッと「課長は口ばかりで動かない」などと独り言で悪口を言っているケースもあります。悪口を言っている指導者の人柄を疑われてしまうこともありますので気をつけましょう。


2.「忙しい」「時間がない」


■新入社員の声


「指導者が忙しそうで、自分もそんな忙しい毎日になるのかと思うとやっていけるのか不安になった」


「指導者に相談したい事があっても、聞いたら迷惑なのではないかと思い相談しづらい」


そもそも仕事は予定が埋まっていることが当り前の状態なのです。周りの人たちも忙しいのに、あえて「忙しい」とアピールするのは悪い印象を持たれてしまう可能性があります。私が見た限りですが、今まで仕事ができる人で「忙しい」が口癖の人を見たことがありません。本当に忙しい人ほど、時間管理をして効率よく仕事をしていますし、忙しくても口に出しません。それは、自分の言葉が周りの人に影響を与えることを知っているからです。毎日忙しいとは思いますが「忙しい」の口癖は、自分のためにも新人のためにもならないため、言うのはグッと我慢しましょう。


3.「無理」「できない」


■新入社員の声


「売上目標に対して指導者が『目標が高すぎて達成は無理』と言っていたので、最初から諦めモードになった」


「新しい仕事に対して指導者が『これはできない』と言っていたので、自分にもできないと思った」


「無理」というネガティブ発言は、新人だけでなくチーム全体の士気を下げることがあります。なぜ無理なのか理由が明確にあれば、それを伝えて改善すればいいのですが、新人指導者の感覚だけで「無理」と言ってしまうと、新人に悪い影響を与えてしまいます。自分にとっては無理でも、新人にとっては無理ではない場合もあります。新人の可能性を潰さないように、自分の感覚だけで「無理」と言わないように気をつけしましょう。


まとめ


新人指導者が言ってはいけない言葉


1.  人や会社の悪口
2.  「忙しい」「時間がない」
3.  「無理」「できない」


新入社員は身近にいる新人指導者の発言や行動をよく見ていて、良くも悪くも影響を受けています。新人の指導者になったら、自己成長のチャンスです!いつも見られているという意識を持ち、新入社員とともに成長していきましょう。





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