研修で初対面人同士が集まる場合、会場が緊張感で張りつめていることありませんか。『アイスブレイク』はそんな堅苦しい雰囲気を氷(アイス)に例えて、それを溶かす(ブレイク)という意味があります。

研修の『アイスブレイク』と言うとゲームのイメージがあるかもしれません。実は研修のはじめに受講者同士で自己紹介をする、合間に休憩を入れる、途中でストレッチを挟むなどもアイスブレイクです。研修受講者が眠くならないように、研修に集中をできる環境をつくることも研修講師の仕事です。

これよりは研修で3密にならずに、初対面同士の心を溶かす簡単なアイスブレイクを3つご紹介します。アイスブレイクをすると、①会話のきっかけになる ②心が開かれる ③お互いを理解できるというメリットがあり、研修中に発言しやすい環境をつくることができますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.「〇〇と言えば?」定番を当てるゲーム

チームやペアでコミュニケーションが取りやすいゲームです。お題をその時の季節や仕事に関することなど変えることにより、ワンパターンにならずに何回でもできます。

進め方

①「〇〇と言えば?」と質問します
②5.4.3.2.1と5秒数えている間に、一番定番だと思うものを考えてもらいます
③「せ~の」と言った後に大きめの声を出して答えを言ってもらいます(書いてもらう場合は用紙やペンを準備)
④チームで同じ答えの人数がチームのポイントになる(例/「おにぎりの具と言えば」の回答が鮭2人、梅3人だったら5点)
⑤ポイントを合計して一番点数の多いチームが優勝

■人数 1チーム2~6人

■所要時間 5~10分

■お題例

「朝のごはんのおかずと言えば」 回答例/のり、鮭、目玉焼き
「おにぎりの具と言えば」 回答例/鮭、梅、おかか
「お弁当のおかずと言えば」 回答例/卵焼き、から揚げ、ウインナー
「卵料理と言えば」 回答例/目玉焼き、オムライス、オムレツ
「赤い(黄緑)食べ物と言えば」 回答例/トマト、いちご、梅干し
「夏(春秋冬)と言えば」  回答例/海、花火、スイカ
「お正月と言えば」 回答例/餅、お年玉、門松
「クリスマスと言えば」  回答例/サンタクロース、ツリー、ケーキ
「大阪名物の食べ物と言えば」 回答例/たこ焼き、お好み焼き、串カツ
「動物園の動物と言えば」 回答例/象、きりん、ライオン
「寿司ネタと言えば」 回答例/まぐろ、はまち、サーモン

※社内の研修なら、会社にちなんだお題でも盛り上がります
「社長と言えば」
「○○(商品)の売りと言えば」
「会社を色に例えると何色」

答えが合わなくても、面白い回答で笑いが起きることもあり、親密度が深まります。周りと答えを合わせにいき、正解しようとすることで一体感も生まれチームワークも良くなります。

2.「私こんな人です」自己開示ゲーム

自己開示をして、人柄が分かるとコミュニケーションが円滑にいきます。研修でおこなうアイスブレイクは、ポジティブでワクワクするような自己開示が適してきます。

進め方

①お題を出します
②30秒考えてもらいます
③チームで1人ずつ発表してもらい、発表者に拍手をして次の人に進みます
④チーム全員発表したら終了

■人数 1チーム2~6人

■所要時間 5~10分

■お題例

「アフターコロナにしたいことは」
「1日で100万円使い切るなら」
「1ヵ月休みがあったら」
「神様が1つだけ願いを叶えてくれるとしたら」
「自分が日本の首相になったら」
「生まれ変わるなら誰になりたい」
「自分を動物に例えるなら」
「自分の性格を漢字一文字で表すなら」
「徹夜できるくらい没頭できることは」
「実は私〇〇なんです」
「私の武勇伝」

通常の自己紹介だと、「〇〇部署の△△です」「研修がんばります」など当たり障りのない自己紹介になります。お題を出すことにより個性豊かな発言が飛び出し、人柄が自然に分かり親近感がわきます。

3.数字の小さい順に並ぶ ジェスチャーゲーム

数字の小さい順番に一列に並ぶゲームです。言葉と筆談を使わず、ジェスチャーでコミュニケーションを取ります。話さないので飛沫感染予防にも最適です。

進め方

①お題を出します
②「よ~いスタート」の合図と共に立ち上がり、ジェスチャーのみで、お題の数字の小さい順に前から一列に並びます
③並んだら列の一番前の人が「はい」と返事をして手を挙げます
④1番並ぶのが早かったチームの答え合わせをする
⑤1番早く並んだチームに1ポイント
⑥何回か繰り返し合計点が一番多いチームが優勝

■人数 1チーム4~6人

■所要時間 5~10分

■お題例

「お誕生日」
「携帯番号」(はじめの090,080はカットして次の番号から)
「今日朝起きた時間」
「1~100の好きな数字」
「自宅の郵便番号」
「今まで海外旅行に行った国の数」
「今まで連続で寝た最高時間」

アイスブレイクを有効に使おう

企業研修は自分から積極的に参加していない人もいます。そんな人もアイスブレイクで笑ったり、楽しむことにより心が前向きになることもあります。チームのメンバー間の雰囲気が和らぐと、その後のグループワークも活発に意見が出るようになります。アイスブレイクを有効に使って、研修効果を高めていきましょう。

アイキャリア太田章代アイキャリア株式会社 代表取締役 太田章代
ビジネスコミュニケーション専門家、講演家

企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、1,600回以上登壇。個人の自立を目的として『コミュラボ』を立ち上げビジネスコミュニケーションを研究。コミュニケーション能力が最速で身につくように開発されたオリジナルメソッドで、職場の人間関係を改善するなど、好評を得ている。