
近年はメールやチャットが主流になり、手紙などを郵便で送ることは少なくなりました。しかし仕事では、請求書や契約書、移転のお知らせなど郵便物がなくなる事は当分ないでしょう。
郵便の頻度が少なくなったからこそ、宛名の書き方など相手に失礼にならないマナーを忘れがちです。
これよりは、縦書き、横書きの封筒の書き方についてご紹介します。
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動画でも学べます。聞き流すだけでも理解できますよ!
『住所』の書き方
ビジネスで正式に送る場合は、縦書きで書きます。横書きの方がカジュアルな印象があるため、縦書きか横書きかその都度考えて書きましょう。パソコンのラベルシールの場合は横書きで印字されますが、失礼ではありません。ただ多数に出さないお礼状やお詫び状はパソコンラベルよりも、手書きの方が気持ちが伝わります。
ビジネスの住所の書き方の注意点
1.縦書きは封筒の右側から3分の1、横書きは封筒の上から3分の1のスペースに収める
2.宛名より小さめの文字で書く
3.番地は省略しない。縦書きの場合は漢数字(一二三)、横書きの場合は算用数字(123)を使う
例/横書き 1丁目16番地25 ⇒省略すると1-16-25(これはNG)
縦書き 一丁目一六番地ニ五
4.段落を変えてビル名や部屋番号を書く

『宛名』の書き方
会社名→部署名→役職→名前の順番で書きます。役職名は「課長」など短い場合は名前の上に書き、長い場合は名前の横に小さめの文字で書きます。個人名は一番大きな文字で書きます。
(株)(有)など省略をせずに、〇〇株式会社と書きます。株式会社が前についたり、後ろについたりするので間違えないように注意します。会社名に送る場合は「御中」をつけ、個人名に送る場合は「様」をつけます。丁寧にしようと思い、「御中」と「様」を両方つけるのは間違いですので注意しましょう。
間違った宛名
×(株)日本商事様 → 〇株式会社日本商事 御中
×営業部 伊藤太郎課長 様 → 〇営業部 課長 伊藤太郎 様
役職や名前がわからない場合 → 株式会社日本商事 採用ご担当者様

『切手』を貼る場所
縦長封筒は左上、横長封筒は右上に貼ります。切手は何枚貼っても郵便は届きますが、ビジネスでは受け取った相手が「余った切手を寄せ集めた」と思われてしまうかもしれないため避けておいた方がいいでしょう。キャラクターが印刷された切手等は使用せず、通常切手を使用します。切手が曲がらないように真っすぐに貼りましょう。
『裏面』の書き方
裏面には自分の住所・会社名・名前を書きます。裏面も番地や(株)など省略することなく丁寧に書きましょう。縦書き、横書きは表面に合わせるようにします。
封の閉じ方
糊付けして閉じます。セロハンテープは失礼になりますので注意しましょう。
まとめ
封筒の書き方は受け取った方が見てどう感じるかを考えて書きます。縦書きにするか、横書きにするか、手書きにするか、印字にするかは、送る内容や相手のことを考えて使い分けしていきましょう。