「申し訳ございません」は間違い?|敬語のビジネスマナー
2021年05月13日 2024年08月26日 ビジネスマナー
何げなく言っている謝罪の言葉ですので、意味や使い方を意識したことは少ないのではないでしょうか。これよりは、仕事に役立つ「申し訳ございません」の正しい使い方についてご紹介します。
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「申し訳ございません」は間違っているの?
「申し訳ございません」が間違っているという説と、間違っていない説があります。それぞれのご説明をします。
間違っている説について
「申し訳ない」を一つの形容詞と捉えたときに、「ない」の部分が「ございません」に変化するのはおかしいので、間違っているという事です。正しい言葉⇒「申し訳ないことでございます」「申し訳なく存じます」
間違っていない説について
「申し訳」を名詞として捉えたときに、「申し訳」は『言い訳』や『弁解』という意味があるため「申し訳+ございません」は間違っていないという事です。
結論
捉え方の違いですね。ただ仕事では一般的に「申し訳ございません」が使われており、使っても相手から違和感を持たれないため、敬語として使用しても問題ありません。
仕事で「すみません」「ごめんなさい」は使わない方がいい?
「すみません」は『済まない』を丁寧にした言葉、「ごめんなさい」は『御免』(許して)を丁寧にした言葉です。いずれも謝罪の意を表す言葉ですが、仕事では軽い謝罪と捉えられてしまうため、使用しない方がよいでしょう。口頭だけでなく、メールや社外文書など文字にするときも「申し訳ございません」を使うようにします。
「申し訳ございません」と「申し訳ありません」の違い
仕事ではどちらを使っても問題はありません。ただ「申し訳ありません」を丁寧な表現にしたのが「申し訳ございません」です。仕事でより丁寧に謝罪の気持ちを伝えたいときは「申し訳ございません」を使うことを、おすすめします。
「申し訳ございません」の前につけると丁寧になる言葉
「申し訳ございません」という言葉の前に、その時々に合わせた言葉をつけるとより丁寧な印象を持たれます。
「申し訳ございません」の類語は?
謝罪のときに「申し訳ございません」と同じ言葉ばかり繰り返すよりも、状況に応じて適切な言葉を選択できるようにしましょう。
類語1.失礼いたしました
「失礼いたしました」は『失礼なことをしてしまいました』という意味です。「申し訳ございません」より軽い謝罪の表現ですので、取引先にミスを謝罪するときには適していません。
「説明不足で、失礼いたしました」 「先日はしっかりご挨拶もできずに、失礼いたしました」 「先ほどは途中で席を外してしまい、失礼いたしました」
類語2.お詫び申し上げます
謝罪時に使えるへりくだった敬語表現です。この言葉は話す時にも使われますが、メールやお詫び文など文章でもよく使用されます。
「この度は大変ご迷惑をおかけしたことを、謹んでお詫び申し上げます」 「当社の不手際でご迷惑をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます」
謝罪以外で使う場合
「申し訳ないですが、明日お越しください」
人にお願いをするときに、丁寧な印象を与えるためにクッション言葉として使用します。「お気遣いいただき、申し訳ないです」
相手の気遣いに対して恐縮しながらも感謝を述べている言葉です。「申し訳程度のお品」
自分からの贈り物をへりくだっている言葉です。まとめ
仕事で謝罪をする時は「申し訳ございません」を使用して問題ありません。言葉も大事ですが、謝罪は心ありきです。「申し訳ございません」が表面的にならないように、態度や表情で気持ちを表して伝えるようにしましょう。
執筆者プロフィール
- 新人育成トレーナー
アイキャリア株式会社太田 章代 - 企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、2,000回以上(2023年現在)登壇。 プロフィール詳細
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