間違いやすいメール文章3選【ビジネスマナー】
2021年06月11日 2024年08月26日 ビジネスマナー
メールや電話など、ビジネスでは正しい言葉遣いが必須です。しかし、日本語は非常に難しく、誰からか指摘されなければ間違った敬語をずっと使い続けていたという事も珍しくありません。私も人に指摘されて気づいた一人です。
これよりは間違いやすい文章を3つご紹介します。自分が間違って使っていないかチェックしてみてくださいね。
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動画でも学べます。聞き流すだけでも理解できますよ!
1.「ご教授ください」「ご教示ください」
「ご教示(きょうじ)ください」は、自分が知らない情報などを、相手に教えてもらいたい場合に使います。
「ご教授(きょうじゅ)ください」は長い期間に渡って教えてもらうときや、学問や専門的な内容を尋ねたいときなどに使います。単に知らない情報を教えて欲しい場合は「ご教授ください」は間違いです。
ビジネスでは「ご教示」を使用することが多いでしょう。
「ご教授」の正しい使い方
〇「人材育成を専門としている貴社に、ご教授いただきたく存じます」2.「持参ください」「お持ちください」
持参の「参」は参るの「参」です。「本日参ります」などのように自分の行動に対する謙譲語ですので、相手にお願いする言葉としては間違いです。「お持ちいただけますか」は相手の行動に対する尊敬語です。ちなみに「お持ちください」と語尾を命令形にすると、強制しているような印象があるので「お持ちいただけますか」と疑問形にすると柔らかい印象になります。
「持参」の正しい使い方
自分が持っていくときは「持参」を使います。〇「筆記用具を持参しました」
3.「お伝えします」「申し伝えます」
「お伝えします」は相手への敬意を示す謙譲語です。社外の人に対して、社内の田中さんに敬意を示すのは間違っています。
「申し伝える」は「言い伝える」という意味があり、謙譲語の中の丁重(ていちょう)語です。「取引先Aさんから聞いた伝言を、田中さんに伝える」という場合に、取引先Aさんに対して敬意を払っている言葉です。
「お伝えします」の正しい使い方
取引先など、目上の人に対して自分が伝えるとき使えます。〇「当社の提案を、お伝えします」
まとめ
今はSNSで調べれば正しい言葉遣いが分かりますが、疑問に思わなければ調べることもしないと思います。何となく合っているかな~と曖昧にして使っている言葉は一度調べてから使った方が無難です。社内なら指摘をしてくれますが、社外の人からは余程のことがない限り指摘をしてくれません。社会人として恥ずかしくない敬語をマスターしたいですね。
執筆者プロフィール
- 新人育成トレーナー
アイキャリア株式会社太田 章代 - 企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、2,000回以上(2023年現在)登壇。 プロフィール詳細
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