学生と社会人の違いは何?【新入社員向け】

2024年01月12日 2024年02月27日 新入社員向け

太田章代
執筆者:新人育成トレーナー 太田章代
新入社員育成専門の研修トレーナー太田章代です。

社会人一年生が会社に入社して、すぐに必要なのが「社会人としての自覚」です。
 
新入社員研修に登壇したときに、社会人として受講態度や発言に問題があると思ったときには注意をしています。職場の上司や先輩から「〇〇さんは、学生気分が抜けていない」と注意をされないように、親心で改善を促しています。
 
ここでは、学生と社会人の違いはどんなことがあるのか、社会人として自分を変えるポイントをみていきましょう。

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動画でも学べます。聞き流すだけでも理解できますよ!

 

具体的な学生と社会人の違い


「社会人としての自覚を持って!」と言われても具体的にどんな自覚を持ったらいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。これよりは、学生と社会人の違いについて8つみていきましょう。

1. 目的


学生は勉学、社会人は社会貢献です。
 
学生は、勉学をするために学校に通います。
 
一方で社会人は、社会貢献をするために会社に通います。会社の利益に貢献できる仕事をすることで、それが社会貢献につながっていきます。会社や社会に貢献できるように、受身ではなく自ら考えて行動することが大切です。

2.社会的な立場


学生はお金を払っている側、社会人はお金を貰っている側です。
 
学生は、学校に学費を払って先生から勉強を教えてもらっています。サービスを受けるお客様の立場です。
 
一方で社会人は、会社から求められた仕事をすることでお金を貰っています。お客様にサービスを提供する側です。報酬を受け取るからには、会社から求められた水準の職務を果たす責任があります。常に、どうしたら相手に喜んでもらえるかを考えて行動しましょう。

3.評価基準


学生は試験の点数や単位、社会人は成果や周囲の評価です。
 
学生は試験の点数や単位で評価され、評価基準が明確になっています。
 
一方で社会人は仕事の成果だけでなく、勤務態度や社会人としてのマナーなど、数字で評価しづらい基準が入ってきます。お客様・上司・先輩が求めていることを理解して、成果を出せるには何が必要かを考えてみましょう。

4.人間関係


学生は同年代中心で付き合う人を選べる、社会人は幅広い年代で付き合う人は選べません。
 
学生は同年代が中心で、気の合う好きな人と付き合うことができます。
 
一方で社会人は、幅広い年代の人と関わりを持ち、付き合う人を選ぶことができません。様々な価値観や経歴の異なる方々を尊重し、協力して仕事を進めていきましょう。

5.責任の範囲


学生は自己責任、社会人は組織責任です。
 
学生は学費を払って授業を受けますが、義務ではありません。自己責任で学校を休んでも、テストの点数が低くても、留年しても自由です。
 
一方で社会人は、報酬をもらう限り組織が求めている役割を果たし、会社に貢献する責任があります。また、自分が問題を起こしてしまったときには、自分一人の責任だけでなく、組織の責任を問われてしまいます。組織の一員ということを意識して、周囲の人に迷惑をかけないためにも、責任感を持って働きましょう。

6.時間の使い方


学生は自由、社会人は生活リズムを整えるようにします。
 
学生は自由な時間が多く、時間の使い方も自由です。例えば夜ふかしして学校に遅刻しても、自分の勉強に遅れがでるくらいで、人に迷惑をかけることはありません。
 
一方で社会人は、拘束される時間が増えます。組織により違いはありますが、仕事が多い時期には残業をすることも少なくありません。不摂生な生活をして体調を崩したり、仕事に集中できないと周りの人達に迷惑がかかってしまいます。仕事に支障がこないように、生活リズムを整えるようにしましょう。

7.身だしなみ


学生は自分の好きなオシャレ、社会人はTPOに合わせた身だしなみをします。
 
学生は自分の好きな服装や髪型をしても、問題ありません。お客様の立場なので、注意されても親くらいで、自由にオシャレを楽しむことができます。
 
一方で社会人は相手に信頼をしてもらえる、服装や髪型をします。身だしなみ一つで人柄を判断されるため、常に見られている意識が必要です。清潔感があり、TPOに合わせた身だしなみを心がけるようにしましょう。

8.言葉遣い


学生は友達口調、仕事は敬語です。
 
学生は同年代の友達との日常会話が多かったでしょう。
 
一方で社会人は、仕事にふさわしい敬語で話をします。友達口調で話てしまうと、相手を不快にさせたり、馴れ馴れしい印象になるため、正しい敬語を身につけましょう。

まとめ

項目 学生 社会人
目的 勉学 社会貢献
社会的な立場 お金を払っている側 お金を貰っている側
評価基準 試験の点数や単位 成果や周囲の評価
人間関係 同世代中心
付き合う人を選べる
幅広い年代
付き合う人を選べない
責任の範囲 自己責任 組織責任
時間の使い方 自由 生活リズムを整える
身だしなみ 自分の好きなオシャレ TPOに合わせた身だしなみ
言葉遣い 友達口調 敬語

「社会人は大変そう」と思いましたか?仕事に慣れるまでは大変なことはあると思いますが、社会人としての意識や行動は自然と身についていきます。しかし、早く社会人へと変革していくためには、「学生と社会人の違い」を理解して行動することが必要です。







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