たった1つでミス激減!ミス防止対策

2025年09月12日 2025年09月15日 新入社員向けビジネスコミュニケーション

こんにちは、人材育成トレーナーの太田章代です。

あなたの職場は、ミスが多発して困っていませんか?

私が前職の広告代理店で管理職をしていた時、毎日ミスが発生し、部下と一緒にお客様のところに謝罪に行った経験があります。ミスが多かったのは、私のミス防止対策に問題があったからだと反省しています。

そこで今回は、3つのことをお伝えします。

  1. 1. ミスが多発する原因
  2. 2. 管理職の対応、3ステップ
  3. 3. ミス防止策の具体例

ミスが減ることで業務効率が上がり、職場の雰囲気も良くなります。リスクマネジメントを強化したいという方は、ぜひ最後までご覧ください。

YouTube版も公開しています

動画でも学べます。聞き流すだけでも理解できますよ!

 

1. ミスが多発する原因

突然ですが、あなたは今までミスや失敗をしたことがありますか?ありますよね。私も多々あります。

研修で多くの受講者の皆さんに同様の質問をしたところ、「ミスをしたことがない」という方は一人もいませんでした。ミスをしてしまうのは、人間が持つ基本的な特性があるからです。

人間の記憶はいい加減で、手抜きや思い込みをします。

「今日はちょっと疲れたから、手順を飛ばしちゃおうかな」など、手抜きをしたいという気持ちは誰にでもあります。

ですから、ミスをゼロにすることは不可能です。管理職としては「人はミスをするもの」と受け入れることが大切です。

ミスが発生した時に、「あの人は仕事ができないから」「入社したばかりだから」と個人のせいにしてしまうと、根本的な解決にはなりません。

「なんで間違えたんだ」「どうしてそんなミスをしたんだ」と怒鳴りつけて対策終了という上司がいますが、これでは対策になっていません。自分がイライラするから相手を責めているだけです。

ミスを報告したときに、相手を責めてしまう上司の部下は、だんだんミスを隠すようになります。「責任追及型」ではなく、「原因追及型」の考え方をしていきましょう。

 

2. ミスが発生した時の管理職の対応 3ステップ

例えば、アップルパイを作っているお店で、新人のAさんが「リンゴを20個注文しなければいけないところ、間違えて10個しか注文していなかった」という発注ミスが起きたとします。

先ほどNGとお伝えしたように、個人に焦点を当てて考えると「Aさんが発注ミスをしたのは新人だからだ」となります。しかし、ベテランは同じミスをしないのでしょうか?Aさんを教育すれば、同じミスはお店から完全になくなるのでしょうか?

そうではありません。ベテランも同じミスをする可能性がありますし、Aさんも変わらず同じ手順で作業をしていたら、またミスをする可能性があります。

部下がミスをした時に、好ましくない上司の対応は以下の通りです。


・「なんでそんなミスをしたんだ」と過去を責める
・「追加で10個注文して」と、部下に考えさせずに指示を出す
・「ミスをしないように気をつけてよ」と、具体的な防止策なく終了する


では、ミスが起きた時に上司はどのように対応すれば良いのでしょうか?

先ほどの、リンゴの発注ミスのケースで考えてみましょう。

ミスが起きた時には、「発注ミスが起きた」という事実に焦点を当てて原因を追求します。そうすると、例えば「リンゴの在庫管理がしっかりできていなかった」「発注に関する役割分担が明確ではなかった」といった原因が見えてきます。

原因が分かれば、対策を立てられます。誰でも同じミスをする可能性があるので、対策を立てて実行していくことでミスを減らしていきます。

好ましい上司の対応は以下の通りです。

・「それで、どのように対応するの?」と、部下が自分でミスの対応を考えられるように促す
・「今後、ミスをしないための対策を教えてください」と、部下にまず防止策を考えてもらい、足りない部分はアドバイスをして一緒に考える
・「他の人も同じミスをする可能性があるので、ミス防止対策について情報共有しよう」と、情報共有することで、ミス防止への意識を高める

まとめると、好ましい上司の対応3ステップは以下の通りです。

1. ミスをした本人に、ミスの原因と防止対策を考えてもらう
2.足りない部分は、上司がアドバイスをする
3.ミス防止対策を職場内で情報共有をする

 

3. ミス防止策の具体例

防止策はたくさんありますが、ここでは5つご紹介します。

  1. 1. 業務プロセスを見直す
    ・業務プロセスが複雑だとミスが起きやすくなります。

  2. 2. ダブルチェックをする
    ・トリプルチェックより、ダブルチェックの方がミス防止に効果的です。

  3. 3. 業務の見える化をする

  4. 4. マニュアルを作成する

  5. 5. 手作業ではなくツールを導入する
    ・ある会社では、現場の報告を手作業からツール入力に切り替えたところ、報告忘れがなくなったそうです。

人間はミスをするものと受け入れて、ミスが起きない仕組みづくりをすることが重要です。このブログのテーマにもなっている、ミスを激減させる方法は「仕組みづくり」をすることです。

 

まとめ

ミス防止対策についてご紹介しました。3つにまとめると以下の通りです。

1. ミスは誰しもするものだと心得る
2. 起きた事実に焦点を当て、「原因」を追求し防止対策を考える
3. ミスが起きない仕組みづくりをする

これは管理職の方の重要な役割です。ミスを減らして、働きやすい職場を作っていきましょう。

            

            

            

            

            

page up