ピンチに役立つ!『ネガティブ言葉』を『ポジティブ言葉』に変換する会話術
2022年04月13日 2023年10月27日 ビジネスコミュニケーション
仕事では、上司から意見を否定されたり、自分の担当外の仕事を依頼されたり、「嫌だな~」と思う場面に遭遇することがあります。そんな時に、何と言ったらいいのか困って、モヤモヤしてしまうことありませんか。
悪気がなく言った言葉でも、上司にネガティブな印象を与え、関係がギクシャクしてしまう事もあります。
ここでは、社内のコミュニケーションにおいて、関係を悪くする『ネガティブ言葉』を、関係を良くする『ポジティブ言葉』に変換するテクニックをご紹介します。
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『言葉』と『思考』をチェンジする
ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変換するときには、『言葉』と共に『思考』をチェンジすることが大切です。相手に『敵意』をもつと、ネガティブな言葉が出やすくなり、相手に『好意』をもつと、ポジティブな言葉が出やすくなります。単なる言葉を変換するだけではなく、相手を尊重する気持ちを持つようにすると、自然とポジティブ言葉が身についてきます。
ネガティブ言葉をポジティブ言葉に変換【7例】
ポジティブな言葉が人間関係を円滑にすると言っても、具体的にポジティブな言葉とは何かわかりづらいと思います。そこで、仕事でよくある場面を想定して、ネガティブ言葉をポジティブ言葉に変換してみます。■提出期限を守ってもらうお願いをする場合
×「今日中に提出してもらわないと困ります」○「今日中に提出をしてもらえると助かります」
否定表現は上から目線に感じられ、相手のやる気を失くさせてしまいます。肯定表現は、相手のモチベーションを高める効果があります。
■上司から意見を否定された場合
×「どうしてダメなんですか」○「今後改善したいので、アドバイスをいただけませんか」
上司を責める言い方よりも、改善の意思があることを伝えた方が、印象が良いものです。
■上司の発言がコロコロ変わる場合
×「以前は○○と言っていましたよ」○「私の聞き間違いかもしれませんが、以前は○○言っていましたが変更になりましたか」
上司の間違いを指摘するより、自分のミスかもしれないという謙虚な言い方にするだけで、目上の方にも指摘がしやすくなります。
■上司から「これやっといて」と仕事を丸投げされた場合
×「いやいや、それではできません」○「ゴールが違っていたら申し訳ないので、少しだけすり合わせのお時間をいだけないですか」
「上司に迷惑がかかってしまうかもしれない」と、上司を立てるように伝えて、情報をもらうようにします。
■上司Aさんの指示通りに動いたら、上司Bさんに叱られた場合
×「上司Aさんから、こうするように言われました」○「上司Aさんから、こうするように言われましたが、どちらの指示で行えばいいのか教えていただけますか」
事実をストレートに伝えるよりも、「教えていただけますか」とアドバイスをもらう方が印象は良いものです。本音は、上司2人でどちらが正しいのか話し合って欲しいですね。
■直属の上司以外の人から仕事の依頼がきた場合
×「その仕事を受けることはできません」○「承知いたしました。お受けしますが、一度直属の上司と相談させていただいてもよろしいですか」
最初から「できません」と跳ね返すより、一旦受けて、直属の上司を巻き込むようにします。そうすることで、仕事を断るときも「直属の上司の判断で」と言いやすくなります。
■上司の長い話しを切り上げたい場合
×「話が長くなったので、そろそろいいですか」○「お忙しいのに話が長くなって、申し訳ございませんでした」
「自分の都合」が優先されるより、「相手の都合」を考えて切り上げる方が、相手は嫌な感じはしません。
まとめ
ネガティブ言葉をポジティブ言葉に変換してみましたが、いかがでしょうか。相手の立場に立って、どのように伝えたら嫌な感じがしないかを考えてみましょう。伝え方をポジティブ言葉に変換するだけで、印象も変わります。相手のことを尊重して、ポジティブな捉え方をすることが、言葉もポジティブにしていくためのコツでなのです。執筆者プロフィール
- 新人育成トレーナー
アイキャリア株式会社太田 章代 - 企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、2,000回以上(2023年現在)登壇。 プロフィール詳細
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