人間関係の2:7:1の法則|職場でのストレスを減らす方法

2025年11月19日 2025年11月19日 ビジネスコミュニケーション

こんにちは、人材育成トレーナーの太田章代です。 「上司や部下との人間関係に、全く問題がないという職場の方いらっしゃいますか?」

研修・講演でこの質問をすると、多くの方が苦笑いをして誰一人手をあげません。どの職場でも、大なり小なり人間関係の悩みは存在するものです。

ここでは職場での人間関係のストレスを和らげる秘訣をご紹介します。

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動画でも学べます。聞き流すだけでも理解できますよ!

なぜ職場の人間関係で悩むのか

そもそも、私たちはなぜ職場で人間関係に悩むのでしょうか。

1.一緒に働く人を選べない

プライベートは、気の合う人を選ぶことが、職場では上司も部下も選べません。気が合わない相手とも協力して仕事を進める必要があります。

 

2.成果・評価・立場が絡む

職場の人間関係は利害関係がつきものです。上司が部下を評価したり、成果が昇進や給与に関わったりするため、プライベートより人間関係が複雑になりがちです。

 

3. 価値観や考えの違い

年齢や立場の異なる人たちが集まる職場では、「自分にとっての常識が、相手にとっては常識ではない」ということがよくあります。

 

例えば、自分は「報告は仕事が終わってから」と考えていても、相手は「中間報告もこまめにすべき」と考えている。このすれ違いがストレスの原因になることがあります。

このように、職場の人間関係は複雑で悩みが多いのは、ある意味当り前だと知っておきましょう。

人間関係は2:7:1の法則

「みんなに好かれたい」と思う気持ちが、実はストレスのもとになっているかもしれません。

アメリカの臨床心理士学者であるカール・ロジャーズ氏が提唱した「2:7:1の法則」は、人間関係を考えるうえで大切な視点です。

2割 自分に好意的な人

7割 どちらでもない人

1割 自分に否定的な人

これはどんな集団でも起きる自然な現象です。

あの大谷翔平選手ですら、「ファン」もいれば「アンチ」も存在します。大谷翔平ファンの私からしたら、なぜアンチがいるのか理解ができませんが(笑)人気者ほど嫉妬で嫌われることもあるのです。

私たちは、つい自分を「嫌う1割」の人に意識を向けてしまいがちです。しかし大切なのは、自分に「好意的な2割」の人と、「どちらでもない7割」の人と、どう良好な関係を築くかです。

 

「気の合わない人はいる」と割り切る

気が合わない人には、どんなに自分が頑張っても合わないものです。無理に合わせようとすれば、自分が疲弊してしまいます。

大切なのは、「1割は合わない人がいる」ことを受け入れ、割り切ることです。そうすれば気持ちがスッと楽になります

ただし、仕事の目的は成果をあげることです。人間関係が悪化すると生産性が下がってしまうのも事実です。気の合わない人を避けてしまうと、仕事が円滑に進まないため、目的を達成するための必要最低限のコミュニケーションを取ることが重要です。

まとめ

職場の人間関係が楽になるポイントは以下の通りです。

・職場は人間関係が複雑になりやすく、悩みが生まれるのは自然なこと

・人間関係の「2:7:1の法則」を理解し、否定的な人以外との関係を大切にする

・気の合わない人はいると割り切り、自分を守る

人間関係に悩んでいる方!相手を変えることはできませんが、自分の受け止め方を変えることはできます。気持ちを切り替えるだけで、今よりずっと仕事が楽しくなりますよ。

            

            

            

            

            

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