昭和のリーダーと令和のリーダーの違い

新入社員育成専門の研修トレーナー太田章代です。
時代の流れにより、職場に求められるリーダーのタイプが変わってきています。しかし、私が研修講師として職場の状況を見ると、まだまだ古いリーダー体質から抜け出せない人が多いように感じます。


そこで今回は、昭和の古いリーダー像と令和の新しいリーダー像の違いをご紹介します。部下との人間関係を構築したいリーダーのお役に立てたら幸いです。


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動画でも学べます。聞き流すだけでも理解できますよ!


古いリーダー度チェック


私も昭和のリーダーだったので、世間で昭和のリーダーが良くないように言われるのは残念に感じます。昭和のその当時では、そのリーダー像が普通だったので、悪いわけではなく古くなっただけなのです。こう言うと語弊があるかもしれませんが、昭和時代には、パワハラに該当するような言動が日常的にありました。では、古いリーダーの考えをあげていきますので、自分が当てはまっていないかチェックしてみてください。


□自分が受けてきた教育方法は部下にも通用する
□自分の意見や不満は言わない方がいい
□上司から誘われたらランチや飲み会は行くのが普通だ
□定時に帰る人は仕事のやる気がない人だ
□精神論・根性論で部下を引っ張る
□部下をほめない


いかがでしょうか。当てはまっていたら古いリーダーの体質を抜け出せていないかもしれません。


令和時代に求められる新しいリーダー像


昭和時代は直感や経験則で部下を引っ張っていくタイプが多かったと思います。いわゆる非科学的でネガティブな感情にとらわれていたリーダー像でした。それに対して新しいリーダー像は、心理学や行動科学などに基づいた科学的な組織運営ができるリーダーが求められています。


組織心理学の研究成果を活用した新しいリーダー像の例


【例1】部下がミスをしたとき

・古いリーダー
「何でミスをしたんだ」と部下を責める


・新しいリーダー
「早期に解決しよう」と部下の気持ちに寄り添う


【例2】部下がお客様向けのプレゼンテーションを終了したとき

・古いリーダー
「早口で聞き取りづらいところがあったぞ」と悪いところだけ指摘する


・新しいリーダー
「分かりやすくて良かったよ。もう少しゆっくり話すとより良くなるね」とほめて、改善点も伝える


【例3】部下が自分と違う考えを言ってきたとき

・古いリーダー
「いや、それは違うぞ。今までのようにやれ」と部下の意見を否定して、自分の意見を押しつける


・新しいリーダー
「なぜそう思うの?」と部下の意見を聴く姿勢をみせる


まとめ


古いリーダー:直感的で非科学的な指導法で、仕事の成果が一番、部下との人間関係はその次


新しいリーダー:心理学や行動科学などに基づいた科学的な指導法で、まずは部下との人間関係を築き、その上で成果をあげていく


時代は流れ、指導法も大きく変わっています。自分は部下のためにと思って指導していても、部下にとって苦痛になっていることがあります。自分では気づかないことも多いので、改めて自分の言動を見直してみたいですね。

            

            

            

            

執筆者プロフィール

新人育成トレーナー
アイキャリア株式会社
太田 章代
企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、2,000回以上(2023年現在)登壇。 プロフィール詳細

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