話し上手になる!結論から話すトレーニング

2024年07月31日 2024年08月04日 新入社員向けビジネスコミュニケーション

こんにちは新入社員育成専門の研修トレーナー太田章代です。

仕事では、毎日のように上司やお客様と話す機会があるのに、「話しが長くなりがち」「わかりづらいと言われる」「言っていることが伝わらない」とお悩みの方はいらっしゃいませんか。

『結論から話す』といいことは理屈ではわかっていても、なかなか実践ができないことも多いのではないでしょうか。

ここでは、実際に職場でコミュニケーションを取る場面を想定して、結論から話す練習をしてみましょう。


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動画でも学べます。聞き流すだけでも理解できますよ!

練習しないと「結論」から話せない


言いたいことを伝えようとしていても、上司から「結論は何?」と言われたことがある人も少なくないのではないでしょうか。そもそも結論から話したくても話せないというのが普通です。日常生活で結論から話す意識していないので、結論から話すトレーニングをしないとできない人がほとんどなのです。ですから『私は伝え下手』と思っている方も安心してください。レッツ!トレーニング。

結論から話すトレーニング


結論は「相手が1番聞きたいこと」です。相手から質問されたら、まず相手が一番聞きたいことを考えて、はじめに伝えるトレーニングをしていきましょう。


■トレーニング1

上司から「企画書はどこまでできている?」と聞かれたときの返事
【ポイント:相手が1番聞きたいことが「結論」】

✕「企画書は商品紹介の仕方に難航しており、今8ページできています。あとは2ページ作成とレイアウトを整えて完成する予定です。」

→「商品紹介の仕方に難航しており」「レイアウトを整えて」は、「どこまでできている?」という質問に対して不要な情報です。また、上司が企画書の全体像を把握していない場合、はじめに「今8ページできています」と言われても「8ページとは、どのくらいの完成度?いつ完成するの?」と疑問が湧きます。



〇「企画書は80%完成しています。明日17時には完成します」

→「企画書はどこまでできている?」と聞かれたら、上司は企画書の作成状況と完成がいつになるかを聞きたいとわかりますね。まずは上司が一番聞きたいことを簡潔に伝えます。上司から「何か困っていることはないですか?」と聞かれたら、「商品紹介の仕方に難航しています」と伝え、必要ならアドバイスをいただくようにします。



■トレーニング2

上司から「佐藤商事様の商談どうだった?」と聞かれたときの返事
【ポイント:相手が1番聞きたいことが「結論」】

✕「佐藤商事様には同業者が2社入っており、長いお付き合いをされているそうです。担当者様は現在の2社で満足しているので、今のところ新しい会社と取引する予定はないとのことでした」

→はじめの「同業者が2社入っており、長いお付き合いをされているそうです」は情報としては伝えても問題ありませんが、上司が一番聞きたいことではありません。短い返答でも、最初に結論を言うクセをつけましょう。



〇「佐藤商事様は、今すぐの契約は難しそうです。理由は、10年以上付き合いのある同業者が2社入っており、新しい会社と取引する予定がないとおっしゃっていたからです。今後は2ヵ月に1回定期的に訪問し、人間関係を築けるように活動します。

→上司から「佐藤商事様の商談どうだった?」と聞かれたら、上司は契約が取れるのか、取れないのかが一番聞きたいところだとわかりますね。この場合、契約の有無だけではなく、その理由と、今後の活動計画を伝えることができたら完璧です。



まとめ


相手から質問されたら、まず「相手が一番聞きたいこと」を考えて伝えるトレーニングをしてみませんか。「結論」から話す意識をするだけで、相手に伝わりやすくなることは確かです。自分の言いたいことが上手く伝わらないとお悩みの方は、ぜひ実践してみてくださいね。



            

            

            

            

執筆者プロフィール

新人育成トレーナー
アイキャリア株式会社
太田 章代
企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、2,000回以上(2023年現在)登壇。 プロフィール詳細

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