どうする?女性部下が泣いた時の対応法|女性部下の指導で失敗しない伝え方
2020年06月01日 2023年12月23日 その他
女性の社会進出は着実に進んでますが、女性の管理職は思ったように増加していないのが現状です。
もちろん業種にもよりますが、現場では圧倒的に男性管理職が多いのです。そこでよく耳にするのが「女性部下の考え方がわからない」「女性部下にどう指導したらいいのか分からない」という、異性の部下に対するお悩みです。男性幹部の方から「女性部下に泣かれたときは、どんな対応をすればよいのでしょうか?」と相談を受けることもあります。決してきつい言い方をしていないのに、女性部下が泣いてしまったときの適切な対応についてお伝えします。
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女性部下は、なぜ泣いてしまうのか?
もし、男性上司のあなたが注意をして女性部下が泣いてしまった場合、あなたならどうしますか?男性は女性の涙に弱いものです。心の中で「ここで泣くのはズルい」と思いながらも、その後は強く言えなくなってしまうのではないでしょうか。女性部下が泣く理由は、
などです。女性部下もわざと泣いているわけではありませんが、涙が止まらなくなるのです。
女性の働く目的は?
女性は入社時点から、昇進意欲を持っている人は少数派です。その理由は、昔からの固定観念で『女性は誰かをサポートすることが役割だ』という感覚が身についているからです。昇進や地位を上げることにさほど興味がないので、それを促してもピンときません。女性は仕事を通じて誰かの役に立っているということに大きな価値を見出したいと考えている人が多いのです。
昇進意欲のない女性社員に対して、男性管理職が「もっとスキルをアップして成長するように」と自分の感覚で厳しく指導すると、女性社員は「私は大切にされていない」「存在価値を認められていない」と感じ、泣いてしまうことも多いのです。
女性部下を指導するときの3つの注意点
1.人前で注意していませんか?
仕事のミスを指摘されることは誰しも嫌なことです。その上、多くの人の前で注意されるたりするとプライドが傷つき仕事へのモチベーション低下に発展します。また女性は仲間意識が強い傾向があるため、他の女性社員も「〇〇さん、かわいそう」と一緒に同情して上司を共通の敵として敵対視することもあります。
2.感情的に注意していませんか?
女性は自分より体の大きい男性から感情的に言われると恐怖を感じることがあります。そのような恐怖的感情により、仕事上のミスや指摘であるにもかかわらず、”恐怖を与えてくるヒステリックな上司”というレッテルを貼られることもあるので気をつけましょう。
3.マイナスな責める言い方をしていませんか?
「どうしてこうなったんだ」「そんな事もできないのか」など、マイナスな言葉を使い感情的に叱るのは、やる気を無くさせるだけです。
×「どうしてこうなったんだ」 〇「〇〇さんがこんなミスをするなんてどうしたんだ?」
×「そんな事もできないのか」 〇「〇〇さんならもっとできるはずだ」
という信頼の言葉を入れながら伝えれば、部下の受け止め方が変わってきます。
女性部下が泣いてしまった時の対応法
基本的には男性も女性も変わりません。人それぞれの個性が違うので、その人に合わせた接し方を変えた方がいいのです。ただ、異性となると、より気を遣ってしまったり強く言いたくても言えなかったりするのではないでしょうか。
昔は「トイレに行って泣いてこい」と言って女性部下を突き放したこともありましたが、これは良い対応とは言えません。反対に泣いてしまったからといって甘やかしてもいけません。女性部下が泣いてしまった時に絶対にしてはいけないことが3つあります。
この3つは、突然泣かれてしまうと焦る気持ちでついついしてしまいがちですが、これをすると問題解決になっていません。上司は部下の今後の成長のために伝えているのに、これでは人間関係のわだかまりだけ残して終わってしまいます。上司も、今後女性部下と接しづらくなってしまうかもしれません。『女性が泣いた』という事実で、上司としての信念がブレてはいけないのです。
指導には目的があり、その目的に達成するために、部下に配慮をしながら話し合うことです。あまりにも泣いていて話し合いにならないようなら、「〇〇さんの話しも聞きたいから後日時間をください」といって一旦時間を空けてもいいと思います。中途半端に指導を止めると、何のため指導だったのか分からなくなります。
まとめ
女性部下が泣くということは何らかの想いがあるという事です。それは「承認欲求」や「自己主張」であったりします。
男性上司は相手の話を聴くのが苦手な人が多いものです。ことさら相手が泣いていたら、腫れ物を触るようにさっさと話しを切り上げてしまう上司は多いのではないでしょうか。女性部下は自分の想いを伝えきれていないかもしれません。「面倒くさい」なんて思わずに、女性部下の話をしっかり聴いた上で、指摘すべきところは言うケジメのある態度を心がけましょう。現場でこのような状況になりそうな時は、是非捉え方を変えて関係性を向上出来るチャンスと捉えてみてはいかがでしょうか。
執筆者プロフィール
- 新人育成トレーナー
アイキャリア株式会社太田 章代 - 企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、2,000回以上(2023年現在)登壇。 プロフィール詳細
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