朝礼スピーチ成功のコツ!例文・ネタあり
2022年06月14日 2024年05月25日 ビジネスコミュニケーション
あなたの会社では、社員が朝礼で順番にスピーチをすることはありますか。
人前で話すのが苦手で緊張するという人は、順番が回ってくるのが恐怖ではないでしょうか。そんな人も安心してください。事前にスピーチの準備をしておけば、幾分か緊張もやわらぎますし、また大勢の人の前で恥をかくこともありません。
これよりは、朝礼でのスピーチのコツと、わかりやすい話の構成などをご紹介します。
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朝礼のスピーチは何のためにするの?
スピーチが苦手な人にとっては、内心「朝礼でわざわざ嫌な事をさせないでよ」と思っているかもしれません。まずは朝礼でスピーチをする「目的」について理解しておきましょう。
朝礼を有意義な時間にする
上司が一方的に話している朝礼は、聞く側の人達の参加者意識が低くなりがちです。社員全員がスピーチを順番にすることで、朝礼に参加している意識が芽生え、朝の貴重な時間を有意義にすることができます。
人に伝える訓練をする
仕事では社内での情報共有や、お客様に説明をすることなど「伝える」場面がたくさんあります。人前でスピーチをすることにより、簡潔にわかりやすく、相手に伝える練習をすることができます。
話の結論は仕事に関連させる
スピーチの文章を考える前に、スピーチをすることで聞いている人達に何を伝えたいのか『目的』を明確にすることが大切です。友人と話しているなら、目的もなく自分の話をしても問題ありません。しかし会社の貴重な時間を使っている限り、聞く側のためになる話をしたいものです。よって話の結論は『仕事に結びつくような話』をするように意識をしましょう。
■NGな朝礼スピーチ
先日テニスのスクールに行きました。スクールに入って1年が経ちましたが、だんだん上達して、先生からお褒めの言葉をいただき嬉しかったです。
■OKな朝礼スピーチ
先日テニスのスクールに行きました。スクールに入って1年が経ちましたが、だんだん上達して、先生から「ミスショットが減りましたね」「良いところにボールを返せていますね」とお褒めの言葉いただきました。その体験から私が今日お伝えしたいのは、職場でも相手の良いところを具体的に褒めることで、良好な人間関係をつくることができるのではないかという事です。
文章を考えるときの文字数
朝礼では1分や3分とスピーチ時間が決められていることが多いものです。話す内容を準備するときには、時間を意識する必要があります。では時間に対してどれくらいの文字数が適切なのでしょうか。
人はゆっくり話して1分間に250文字、通常で300文字くらい話せます。3分間スピーチであれば900文字前後は考えておくといいでしょう。緊張をすると早口になりやすい人や、また考えた文章が飛んでしまいそうという人は、多めに考えておいてもいいかもしれません。本番では、聞く側の人達の目を見て話せるように練習しておきましょう。
朝礼スピーチの3部構成
短いスピーチを行うときは、より簡潔に分かりやすく伝えることが求めれます。基本の話の構成として以下をおすすめします。
1.前置き どんな話をするのか最初に伝えると、聞く側は内容を理解しやすくなります
「最近ニュースになった〇〇についてお話します」 「私の趣味である〇〇をしていて感じたことをお話します」
2.本論 自分の体験談や事例など具体的に伝えます
3.結論 自分が言いたかったことを伝えて締めくくります
「このニュースから、私達の職場でも〇〇が必要だと痛感しました」 「このような体験から仕事でも〇〇が大切ではないかと思いました」
朝礼の1分間スピーチ例文
それでは、上記の3部構成にあてはめた例文を見ていきましょう。以下は『1分間スピーチ』の例で、文字数は320文字です。
1.前置き 皆様、おはようございます。今日は、先日はじめて行ったイタリアンの店員さんに、一瞬でファンになったお話をいたします。
2.本論 店内に入るとすぐに、20代らしき女性が「いらっしゃいませ」と笑顔で迎えてくれました。その表情がとても嬉しそうで、歓迎されている気持ちが伝わり好印象でした。その方の凄いなあと思ったところは、歩いているとき等もずっとニコニコされていたところです。料理も美味しかったですが、接客もお客様をファンにするために重要だと、改めて感じました。
3.結論 この体験から私が今日お伝えしたいのは、会社も商品だけでなく、商品を扱う営業や電話応対をする人の感じが良いとファンができると思ったことです。私も来客をお迎えするときには、笑顔を絶やさないようにしていきます。ご清聴ありがとうございました。
スピーチネタ3選
ここまで文章の構成などお伝えしましたが、みなさんお悩みなのが話のネタです。スピーチの順番が何度も回ってくると、話す内容に困りますね。そこでおすすめのネタをご紹介します。
■自分の体験談ネタ
私が一番おすすめしたいのが体験談です。体験談は、聞く側がとても興味を持って聞いてくれます。また自分が体験したことであれば、気持ちを込めて話しやすいでしょう。
・趣味 スポーツ、読書、映画鑑賞、ゲーム、つり、菜園、旅行、カラオケ など
・家族、友人、ペット 面白いエピソード、ビックリしたこと、言われて気づいたこと など
・日常 飲食店やスーパーでの出来事、家事・育児・介護での出来事 など
・お祝い 誕生日、結婚式、結婚記念日、長寿祝い など
■季節に関するネタ
意外と知られていない「へー」となる季節のネタや、それに関するエピソードがあれば伝えます。
例/桜が満開になって綺麗ですが、日本最古の桜は樹齢何年かご存知ですか?日本最古の桜は山梨県にある山高神代桜で、樹齢2,000年と言われています。
春・・・卒業、入社式、入学式、桜、つつじ、GW、クールビズ、花粉症 など 夏・・・夏休み、お盆、梅雨、海水浴、花火、キャンプ、七夕、スイカ など 秋・・・紅葉、さんま、ハロウィン、柿、コスモス、ボジョレーヌーボー解禁など 冬・・・雪、年末年始、クリスマス、成人式、鍋、雑煮、イルミネーション など
■時事・話題ネタ
現在起きていることのニュースや、TV・YouTube・Twitterなどで話題になっていることを伝えます。ネタは次のことを意識して選びましょう。
・自分が気になるネタ ・タイムリーなネタ ・結論で仕事に関連させやすいネタ ・聞く側に気づきを与えることができるネタ
まとめ
「人前で話すのは苦手」「スピーチの準備が面倒」と思っていても、残念ながらスピーチの順番は回ってきてしまいます。どうせスピーチをするなら、かっこよくスピーチを成功させたいですね。スピーチは事前準備8割で成功するかどうか決まりますので、文章を考えて練習をしてみてくださいね。
執筆者プロフィール
- 新人育成トレーナー
アイキャリア株式会社太田 章代 - 企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、2,000回以上(2023年現在)登壇。 プロフィール詳細
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