「社会人になるのが怖い」人へ!新社会人生活の不安を解消
2022年03月01日 2024年08月24日 新入社員向け、ビジネスコミュニケーション
執筆者:新人育成トレーナー 太田章代
日本一気さくで身近な研修講師を目指している、太田章代です。 学生から社会人になると、生活が大きく変わります。未知の世界を考えると、期待してワクワクするよりも、不安を持つ人も多いのではないでしょうか。 新しい社会人生活を気持ちよく迎えるためにも、入社前に不安を和らげておきたいところです。 そこで今回は、「社会人になるのが怖い」という感情を解消して、充実した社会生活を送る方法についてご紹介します。
不安を持つことは悪いことではない
突然ですが、あなたは小学校に入学をするときに、新しい環境に不安はありましたか? 子どもの頃だから覚えていないかもしれませんが、大多数の人が不安はなかったはずです。それは、何も考えていなかったからです。 今、社会人になることに不安を持っている人は、新たな環境にチャレンジしようと考えている証拠です。「正常な不安」は、危険に備えて問題解決をするために必要なものです。几帳面でまじめな人ほど、不安が多いものです。「不安な気持ちがあるのは、悪いことではない!今、私は新しい環境で頑張ろうとしている」と自分を認めてあげてくださいね。不安なことを書き出して、頭の中を整理しよう
あなたは、自分が何に不安なのか明確に言えますか。まずは、自分が何に対して不安を持っているのか、具体的に書き出してみましょう。以下のようなものが挙げられるのではないでしょうか。□上司や先輩と上手くやっていけるか
□仕事を覚えることができるか
□朝起きることができるか
□失敗したときに乗り越えられるか
□休みはしっかり取れるのか
漠然とした不安を具体的に書き出すことで、不安が明確化するだけでなく、ストレスが吐き出され、頭の中が整理されてスッキリします。また不安要素に対し、一つずつ解決策を考えることができるのです。
しかし、この不安はまだ起きていない出来事なので、具体的な解決策を出すことができません。僧侶の枡野俊明さんの書いた『心配事の9割は起こらない』(三笠書房)の本によれば、様々な悩みの正体は「妄想」だという事です。ほとんどの心配事は、まだ起こっていない状況に対する、取り越し苦労にすぎないのです。
どうせ妄想をするのなら、「上司や先輩と上手くやっていけなかったらどうしよう」と、まだ起きていない状況を妄想して不安になるよりも、「上司や先輩と上手くやっていくには、どうしたらいいのか」と妄想して、人間関係を良好にする方法を考えてみませんか。
新人を経験していない人はいない
新社会人生活が不安な要素のひとつに『未知の世界に、足を踏み入れるから』という理由があります。 学生時代の部活動を思い出してみてください。例えば野球部だったら、入部したときはみんな未経験からスタートしています。最初はキャッチボールも上手くできなかったのが、練習を積み重ねると、投げるのも打つのも上達していきます。 社会人も同じです。会社の上司や先輩、社長だってみんな新人時代があり、失敗をたくさんして、経験を積んで仕事ができるようになっています。
ただ、過去を見ることができないので、何の苦労もなく仕事ができるようになったように見えてしまうかもしれませんが、みなさん壁を乗り越えてきています。 社会人生活は未知の世界ではありますが、社会人全員が未知の世界を経験しているのです。
あなた1人ではないので、心配は要りません。 これから社会人生活を40年続けていくうちの「新人」と呼ばれるのは、入社後1年ほどです。「新人だから何もできない」と不安になるより、「新人だから許される事もある」と前向きに捉え、貴重な新人時代を楽しんでくださいね。
上司・先輩はみんな普通の人間
社会人になると、年上の人ばかりでコミュニケーションが上手くとれるのか不安になるかもしれません。また入社すると、みんな仕事をバリバリこなして凄いと感じ、近寄りがたいと思うかもしれません。でも、あなたのお父さん、お母さんはプライベートで、そんな凄い姿を見せていますか。お父さんは、ご飯を食べるときにポロポロこぼして、お母さんに叱られていませんか。(私の父母の実話です 笑) あなたの上司になる人も、お父さんやお母さんと同じ普通の人間なのです。
年齢の離れた上司には、話しかけづらいかもしれません。そんな時には、お父さん、お母さんを思い出して、勇気を持って話しかけてみてください。上司は、積極的にコミュニケーションを取ろうとするあなたの姿を見て、可愛がってくれるようになりますよ。
不安を解消するためには『行動』あるのみ
精神科医の樺沢紫苑(かばさわしおん)先生によれば、不安を解消するには、あれこれ考えるのではなく、不安の原因を取り除く『行動』をとることだそうです。不安は「すぐに動かないとまずいぞ!」という脳からのシグナルであり、行動のエネルギ―なのです。新社会人への不安点を挙げて、「行動例」を考えてみます。
□上司や先輩と上手くやっていけるか不安 ⇒インターネットで情報を探したり、セミナーに参加したりして、コミュニケーションの勉強をする
□仕事を覚えることができるか不安 ⇒電話応対や名刺交換など、ビジネスマナーを勉強しておく 自分がする仕事に関して予習できることがあれば、頭に入れておく
□朝起きることができるか不安 ⇒入社前から、定時に起きる練習をしておく また、「不安が強いなら、体を動かすことでスッキリする」
そうです。何かに全力で取り組めば、ストレスも軽減します。例えば運動をすると、脳内を鎮静し、リラックスさせてネガティブな感情を消し去ってくれるそうです。不安を抱えてじっとしているより、思いっきり運動してストレスフリーになりましょう。
まとめ
社会人になるのが怖いあなたへ・不安を持つことは悪いことではないと認識する
・不安なことを書き出してみると、頭の中が整理されてスッキリする
・新人を経験していない人はいないから、心配は不要
・上司、先輩はみんな普通の人間だから安心して
・不安を解消する方法は、とにかく行動をすること
少しは不安が解消されたでしょうか。新社会人生活が気持ち良くスタートできるように、応援しています!
執筆者プロフィール
- 新人育成トレーナー
アイキャリア株式会社太田 章代 - 企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、2,000回以上(2023年現在)登壇。 プロフィール詳細
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