ビジネスシーン別『好印象な挨拶』11選【ビジネスマナー】
日本一気さくで身近な研修講師を目指している、太田章代です。
仕事では人間関係を円滑にする上で、挨拶をしっかりすることは必要不可欠です。社会人にとって挨拶は当たり前のことですが、当たり前のことを徹底的にすることが重要です。
これよりは、挨拶の基本マナーと、日常業務の中でのシーン別に挨拶ことばをご紹介します。
YouTube版も公開しています
挨拶の意味
「挨拶」という漢字には意味があります。
「挨」・・・押す 「拶」・・・迫る
心を押して、相手に迫る。要約すると『心を開いて、相手の心に近づく』という意味があります。自分から心を開いて挨拶すると、相手も心を開いて挨拶をしてくれます。
反対に挨拶をしても相手に無視された時は、心が閉じて相手との心の距離も遠くなります。挨拶がきちんとできない人は、良好な人間関係を築くことが難しいということです。
挨拶の基本マナー
社会人であれば挨拶は、ほとんどの方がしていると思います。しかし、気持ちの良い挨拶が出来ている人は少ないものです。
相手から好印象を持たれる挨拶の仕方を5つご紹介します。
1.自分から先に挨拶をする
相手の姿を見つけたら、自分から挨拶をします。これは個人的に一番重要だと感じています。挨拶はしていても挨拶のタイミングが遅いと、消極的な印象になってしまいます。
いつでも自分から積極的に挨拶をするようにしましょう。
2.明るい声でハキハキと
相手の目を見ながら、明るく挨拶をします。明るく挨拶をすることは、まだ仕事を覚えていない新人に、求められていることです。挨拶をしていても、声が小さくて相手に聞こえていなければ、していないのと同じです。
また、明るく挨拶することにより、社内の雰囲気が良くなります。恥かしがらずに、明るく元気に挨拶するようにしましょう。
3.社内では知らない人にも挨拶をする
社内で知らない人に会った場合でも、しっかりと挨拶をします。取引先の人や、他部署の人、業者の人など、会社に関係している人しか社内にいません。
相手が挨拶をしてくれるのを待つのではなく、自分から笑顔で気持ちの良い挨拶をしましょう。
4.ながら挨拶をしない
パソコンを打ちながら、掃除をしながらなど、〇〇しながら挨拶をするのは相手に対して失礼です。
挨拶をする時は一旦手を止めて相手を見て挨拶をします。
廊下でお客様や上司と会った時は、歩きながらはやめて、一度立ち止まってから挨拶をするようにしましょう。
5.挨拶の後にお辞儀をする
挨拶とお辞儀はセットです。一番丁寧なお辞儀は、言葉を発してから頭を下げる「先言後礼」です。
例えば、「いつもお世話になっております」と相手の目を見て挨拶した後にお辞儀をすると、丁寧な印象になり、気持ちが伝わります。
『社内』の人との挨拶
それでは、社内の人には、どのタイミングでどのような挨拶をするのか見ていきましょう。
1.出社した時
「おはようございます」
朝『今日一日がんばります』という気持ちを込めて挨拶をします。
2.勤務中
「お疲れ様です」
基本的に、朝は「おはようございます」と挨拶をしますが、昼や夜は職場の人に「こんにちは」「こんばんは」は使いません。廊下で職場の人とすれ違うときは「お疲れ様です」と挨拶をします。
また、お客様には「お疲れ様です」は使わないので、お気をつけください。基本的にお客様には「こんにちは」「お世話になっております」と挨拶をします。
3.離席をする時
「お昼に行って参ります」 「会議の準備に行って参ります」
離席するときは、自分がどこに行ったのかが分かるように、周りの人に伝えてから離席します。
4.外出する時
出かける人「行って参ります」 社内にいる人「行ってらっしゃい」
直属の上司に、どこに行き、何時に帰社するのか伝えておきます。また行き先、帰社時間を記入するホワイトボードがある場合は忘れずに記入します。
5.外出先から戻った時
戻ってきた人「ただいま戻りました」 社内にいる人「お帰りなさい」
「ただいま~」はカジュアルなので、仕事での挨拶ことばを使用します。
6.退社する時
帰る人「お先に失礼いたします」 社内にいる人「お疲れ様でした」
帰社する前に直属の上司に「本日の業務が終了しましたので、お席に失礼いたします」と伝えた後、自分が帰ったことが分かるように、全体に向けて挨拶をします。
『社外』の人との挨拶
続きまして、社外の人との挨拶を見ていきましょう。
1.初対面の人と会った時
「はじめまして」
初対面の人は挨拶ひとつで、第一印象が大きく変わります。相手に好印象を持ってもらえたら、今後の仕事もスムーズにいきます。
2.取引先の人に会った時
「お世話になっております」
「お世話になっております」は基本的に社外の人に対して使う言葉で、社内の人には使いません。初対面でも、会社としてすでに取引がある場合は使っても問題ありません。
3.部屋へ入る時
「失礼いたします」
訪問先のオフィスや応接室、会議室に入る時は「失礼いたします」と一礼して入ります。
4.お客様が来訪された時
「いらっしゃいませ」 「こんにちは」
最初の挨拶は、会社の印象を左右します。『挨拶ができるしっかりした会社』と思われるようにウェルカムな気持ちで挨拶をします。
5.久しぶりに会った時
「ご無沙汰しております」
「お久ぶりです」はビジネスでは少しカジュアルなため、「ご無沙汰しております」と挨拶をします。
まとめ
挨拶は人間関係を築く上で『とても重要』とわかっていても、しっかりできている自信がある人は少ないものです。面識のない人、苦手な人にも、自分から積極的に挨拶をして心を開けば、相手も心を開いてくれ、コミュニケーションが円滑にいくかもしれません。
『いつでも』『どこでも』『誰にでも』挨拶を徹底的にするように、意識をしましょう。
執筆者プロフィール
- 新人育成トレーナー
アイキャリア株式会社太田 章代 - 企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、2,000回以上(2023年現在)登壇。 プロフィール詳細
新着記事
カテゴリー