5S活動とは?整理・整頓・清掃・清潔・躾を分かりやすく解説

2022年11月21日 2024年03月29日 ビジネスマナー

太田章代
執筆者:新人育成トレーナー 太田章代
日本一気さくで身近な研修講師を目指している、太田章代です。

あなたの職場は、必要なものがすぐに見つけられる環境ですか。不要な書類が山積みになっていたり、ほこりを被っている資料が職場の片隅に置いてあったら、仕事の効率が悪い環境かもしれません。

整理・整頓が苦手な人は多いものです。働きやすい職場環境をつくるためにも、組織で5S活動をはじめてみませんか。これよりは、5S活動について詳しくご紹介していきます。

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太田章代
動画でも学べます。聞き流すだけでも理解できますよ!

 

5Sとは

「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の頭文字のSをとったものです。整理・整頓・清掃の活動は3Sと呼ばれ、具体的な行動を指します。清潔・躾は3Sを実行するための、意識や方針を指します。

 

5S活動

 

5Sの意味と目的

5Sは、ただ整理整頓や清掃をすることではなく、組織をあげて取り組み、徹底してきれいにする活動を意味します。5S活動をする目的は下記の通りです。

・無駄をなくし生産性を向上する ・社員が働きやすい環境をつくる ・安全性を高める ・決められたことを守れる風土をつくる

5Sの各ポイント

 

■整理

毎日少しずつ、必要なものと不要なものをわけて、不要なものは適切な方法で捨てます。職場には必要なものだけがある状態にしましょう。整理する際には『個人的に保管する資料』『共有で保管する資料』など、どのように整頓するのか決めてから整理するようにします。

 

モノのわけ方

①いま使うモノ ②いつか使うモノ(1年以内など期限を設け、期限が過ぎたら捨てる) ③いつまでたっても使わないモノ(すぐに捨てる)

 

■整頓

整理ができたら、以下の整頓のコツを参考に、すぐに取り出せるように並べていきます。

 

整頓のコツ

①資料は案件ごとにファイルにまとめ「個人資料」と「共有資料」にわけて保管する ②1.毎日使うモノ 2.たまに使うモノ 3.ほとんど使わないモノ のように使う頻度により保管場所を決める ③ファイルは、背表紙を前面に立てて保管すると取り出しやすい ④使ったら、元の場所に戻す。誰が見てもわかるように配慮する

 

■清掃

整理整頓が終わったら、汚れやホコリがないように清掃をします。清掃は、チェックシートをつくり、清掃の基準を明確にすることがポイントです。どのくらいきれいな状態にするのか、誰が掃除をするのかといった基準やルールを統一しましょう。

 

清掃の3原則

①上から下に掃除をする ②奥から手前に掃除をする ③乾いている汚れは、乾いたままで取り除く

 

■清潔

整理・整頓・清掃の3Sを徹底し、清潔な環境を維持できるようにしていきます。清掃の人が変わった場合でも、きれいな状態が維持できるようにしましょう。そのためには、ルールが守られているかどうかチェックが必要です。定期的にチェックをし、清潔な状態が保てるようにします。

 

■躾

躾というと教育を思い浮かべるかもしれません。しかし5Sの躾は、整理・整頓・清掃の3Sが習慣化することで、ルールが守られている状態のことを指しています。社員全員で計画を立て、ルールや基準を決め、自主的に活動ができる環境をつくることが重要です。

 

まとめ

5S活動は職場改善の基本ですので、終わりはありません。業務の変化により、守らなければならない5S活動の内容も変化していきます。チェックリストを定期的に見直して、業務に合ったものに変更していくことが大切です。5S活動は仕事の重要項目として、継続をしていきましょう。

 


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