『ネガティブ言葉』を『ポジティブ言葉』に変換した伝え方【例文3選】

2024年01月19日 2024年02月27日 ビジネスコミュニケーション

太田章代
執筆者:新人育成トレーナー 太田章代
新入社員育成専門の研修トレーナー太田章代です。

職場では、上司や部下、お客様など周りの人達との関係性を良くすることで、仕事が円滑に進みます。
 
周りの人達と関係性を良くするために気をつけたいのが『伝え方』です。伝え方ひとつで相手の受け取り方が変わります。
 
ここでは、職場のコミュニケーションにおいて必要な、『ネガティブ言葉』を、前向きな『ポジティブ言葉』に変換する方法をご紹介します。


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『言葉』も『思考』もポジティブにする


はじめにお伝えしておきますが、『ネガティブな思考』が悪いというわけではありません。日本人の多くはネガティブ思考だと言われていますし、危険回避能力が高いので失敗も少ないなど、ネガティブに考えることでのメリットもあります。
 
しかし、『ネガティブな言葉』は周りの人達から、良い印象を持たれません。ネガティブ言葉をポジティブ言葉に変換する際には、ポジティブな思考にチェンジした方が自然と言葉が出てきます。ただ、すぐに思考のチェンジは難しいですよね。ですから、はじめは言葉だけでもポジティブ言葉を使うようにしていきましょう。

『ネガティブ言葉』を『ポジティブ言葉』に変換した例文


では早速、職場でありそうな場面を想定して、ネガティブ言葉をポジティブ言葉に変換していきます。

■仕事を断るとき


上司から「今日中に〇〇をお願いできますか」と仕事の依頼をされたが、仕事が溜まっていて今日中に完了することが難しい場合
 
×「今日は仕事が溜まっているので無理です」
 
○「今日は□□の仕事を持っており、お受けすることが難しい状態です。申し訳ございません。明日の午前中でしたらできますがいかがでしょうか」
 
仕事を依頼されたときには、どのような状況でもお受けする気持ちで伝えるようにします。NGなのは、ストレートに「無理です」と断ることと、仕事が溜まっていてできない可能性があるのに無理をして受けてしまうことです。できなかったときは、返って周りの人達に迷惑をかけてしまうことになります。代替案を伝えて、自分ができることを提案しましょう。

■上司が自分と違う考えを言ってきたとき


自分としては先にAをした方が、効率良く仕事が進むと思っていましたが、上司からB を先にしてくださいと指示を受けた場合
 
×「なんでBが先なのですか。Aが先の方が効率良く進みますよ」
 
○「Bから先にした方がいいということですね。承知いたしました。私はAを先にした方が効率よく進むと思っていましたので、Bを先にする理由を教えていただけますか」
 
自分と違う考えであっても、まずは上司の意見を否定せずに受け入れるようにします。受け入れた上で、自分と違う考え方に対してどうしてそうなのか確認をして納得してから仕事をするようにしましょう。NGなのは、自分と違う意見にモヤモヤしたまま確認もせずに上司の意見を受け入れたり、また上司の意見を無視して自分のやり方で勝手に仕事を進めてしまうことです。

■上司から仕事を丸投げされた場合


上司から「これやっておいて」と詳しい説明もなく、仕事を丸投げされた場合
 
×「いや、それではできません」
 
○「承知いたしました。ただ、求めるものと違っていたら申し訳ないので、少しだけすり合わせのお時間をいだけないですか」
 
はじめから「できません」と拒否するのではなく、まずは「承知いたしました」と受け入れるようにします。受け入れた上で上司から求められてことができるように、情報をもらうようにしましょう。NGなのは、「そんな指示ではできない」と思いながらも、そのまま受けてしまいモヤモヤしてしまうことです。また出来上がったものが、上司の求めるものと違っていた場合は、再度おこなうため無駄な時間が発生してしまいます。

まとめ


仕事をしていると言いづらいことを伝える場面は多くあります。そんなときに、ネガティブな伝え方をしてしまうと、相手から悪い印象を持たれてしまうため、前向きな言葉を使うようにしましょう。相手を尊重する気持ちが、ポジティブな言葉を使えるようになる秘訣です。





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