絶対ダメ!新入社員教育でのNG言動3選【新人教育担当者向け】

2022年10月11日 2024年03月29日 新人育成担当者向け

太田章代
執筆者:新人育成トレーナー 太田章代
日本一気さくで身近な研修講師を目指している、太田章代です。

新人教育は企業にとって重要かつ大変な仕事のひとつです。自分で仕事をした方が早いですし、人を指導して成長させることの難しさを感じている上司は多いのではないでしょうか。

会社としては新人を戦力として育てるためにも、新人教育は失敗したくないものです。そこで今回は、「あれは失敗した」と後悔しないためにも、絶対してはいけない新人教育においての言動をご紹介します。

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動画でも学べます。聞き流すだけでも理解できますよ!

 

大前提として知っておきたいこと

まずは新人教育をする上で頭に入れておきたいことがあります。それは、新人は上司や教育担当者の言動にモヤモヤしても我慢している事が多いため、新人が抱えている問題が表面化しにくいということです。

上司は新人と人間関係が築けていると思っていても、新人はそのように思っていないケースも何度が見てきました。新人が自分の意見や考えを言えないからこそ、上司は新人を不快にさせないよう、日頃の言動に細心の注意を払いたいですね。

右も左もわからない新人は、上司の言動にモヤモヤしても我慢している事が多いため、問題が表面化しにくいのです。新人がモヤモヤする原因を知って、問題を起こさないように注意しましょう。

新人教育でしてはいけない3つの言動

ここからは、新人のやる気を奪っている、上司の言動についてみていきましょう。

 

1.自分の考えを押しつけてしまう

成功した経験がある上司ほど、自分がしてきたことが正しいと信じてしまう傾向にあります。自分が正しいと思ってしまうと、悪気なく自分の考えを押しつけている事があるため注意が必要です。以下のような例があります。

「失敗してもいいから、とにかくやってみて」

⇒そう言われても、新人は失敗したくないと思っており、せかされて辛くなっています。慎重派で、準備がしっかり整っていないと仕事に取りかかれない新人は多いものです。新人の性格を見て、指導の仕方を変えましょう。

「私が新人のときは、厳しく指導された」

⇒自分がされてきた教育方法を、そのまま新人にしてしまう上司がいます。自分はそれで成長できたかもしれませんが、その教育方法が全ての人に合っているとは限りません。時代や新人の性格に合わせて育成していきましょう。

「この仕事は、このやり方でやって」

⇒新人が考えたやり方が全て間違っているとは限りません。上司のやり方を一つの方法としてアドバイスすることは問題ありませんが、新人のやり方を否定してはいけません。もし自分考えでやって欲しいときは、やり方だけでなく、目的や理由も添えて伝えるようにしましょう。

 

2.自分や他の人と比べてしまう

職場に限らず、他人と比較されて否定されると、傷つきますよね。それを、悪気なく新人にしてしまっている上司がいます。それは以下のような例があります。

「私のときは、マニュアルがなくてもできたんだけどな」 「同期の〇〇さんは、もっと早くできていたよ」 「〇〇さんは気が利くから、見習ったら?」

新人はまだ自分の仕事に自信が持てていません。そこへ、人と比較して否定してしまうと、さらに自信をなくしてしまい、仕事へのモチベーションが低下してしまいます。他人と比較されることで、「なにくそ!」と自分を奮い立たせることができる新人は少数です。新人教育で、他人を比べることでメリットは一つもありませんでのやめましょう。

 

3.自分の価値観が正しいと思い込んでいる

自分の価値観が正しいと思い込んでいる上司は注意が必要です。例えば、以下のような例があります。

「自分は他者からいじられても嫌ではないから、新人をいじっている」 「自分は残業が苦にならないから、新人も苦にならないと思っている」 「自分は昇格することが重要だから、新人も昇格するべきだと思っている」

人にはそれぞれ個性があり、考え方や価値感は違います。「自分はいいと思っていても、新人がいいとは限らない」ということを認識しなければなりません。部下の価値観を知るために部下と向きあい、自分と部下の価値観は違って当り前だと自分に言い聞かせ、押しつけないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。あなたは3つに心当たりはありませんか。

絶対してはいけない新人教育の言動 1.自分の考えを押しつけてしまう 2.自分や他の人と比べてしまう 3.自分の価値観が正しいと思い込んでいる

この3つをしている上司は新人の悩みを増やしている困った上司です。新人教育に携わっている人は、十分気をつけてくださいね。


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