つい出る「えー」「あのー」の口癖を直す方法【話し方】
2023年12月27日 2024年02月20日 ビジネスマナー、ビジネスコミュニケーション
あなたは会話のときに、「えー」「あのー」という言葉が多いと指摘をされたことはありませんか。
私が研修に登壇したときに、受講者の皆様のプレゼンテーションやロールプレイングをお聞きしていると、「えー」「あのー」が多い人が結構いらっしゃいます。
そこで、ここでは「えー」「あのー」が口癖になっていて、なかなか直らないと困っている方へ直す方法をご紹介します。無意識に出てしまうものなので、すぐには直らないかもしれませんが、意識すれば徐々に直ります。ぜひ参考になさってください。
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「えー」「あのー」が多いデメリット
では、「えー」「あのー」が多いとどんなデメリットがあるのでしょうか。お客様に商品説明をするときの例をみてみましょう。
いかがでしょうか。「えー」「あのー」が多いと『聞き取りにくい』『話に集中できず、話の内容が頭に入ってこない』というデメリットがあります。以前、私がある方の講演を拝聴したところ、講師の先生が間つなぎに「ほの~」という口癖があり、気になってしまい「ほの~」しか頭に残りませんでした(笑) せっかく良い話をしていても、何を言いたいのか伝わりづらくなってしまうのはもったいないですね。
「えー」「あのー」は多少あっても問題なし
ここで勘違いしたくないのは「えー」「あのー」を0にしないといけないわけではないということです。使う頻度が多いと聞き取りにくいだけで、多少はあっても問題ありません。 研修で、受講者の方に「えー」「あのー」を少なくするようにお伝えすると、それを意識しすぎて、肝心の話ができなくなったり、ぎこちない話し方になったりします。口癖は無意識に出てくるものですので、改善するには時間がかかります。ですから、すぐに直らなくても諦めないでください。
また話す目的は、伝えたいことを相手に理解してもらい行動を促すことです。「えー」「あのー」の口癖を直すのは目的を達成するための手段ですので、話す内容そのものに目を向けて話すようにしましょう。
「えー」「あのー」が多い人の特徴と改善策
なぜ「えー」「あのー」が多くなってしまうのでしょうか。特徴と改善策をみていきましょう。
特徴1 早口
せっかちな人に多いのですが、早口で話すため頭の回転が追いつかず「えー」「あのー」で間を埋めて、次に何を言うのか考えているケースがあります。そもそも早口は、相手をまくし立てているように受け取られたり、話の内容を聞き取りづらいので気をつけましょう。
■改善策
自分は何度も話ていることでも、相手が聞くのは初めてという事を忘れてはいけません。相手に伝わる話のスピードは、目安として1分間に350文字前後です。ゆっくり話すことで余裕が生まれ「えー」「あのー」が減ります。
特徴2 自信がない
プレゼンやクロージング、また上司への報告など話す内容に自信がないと、緊張や焦りから「えー」「あのー」が多くなりがちです。話の内容を思い出している間の沈黙に耐え切れず「えー」「あのー」を入れると、自信のなさが相手に伝わってしまうことがあります。
■改善策
話の間を埋める必要はありません。3秒の間があっても違和感はありませんので、「えー」「あのー」を入れず言葉が出てくるまで間をあけておきましょう。プレゼンやクロージングは練習を積み重ね、考えなくてもスラスラ言葉が出るようにしておくと変な間が空かずに済みます。また上司への報告をする時は、話す内容を事前準備しておくと、自信を持って話ことができ「えー」「あのー」が減ります。
特徴3 上手に話そうとする
人前で話ときには、相手から良く見られたい気持ちは誰でもあるでしょう。上手に話そうとして、普段あまり使わない丁寧過ぎる言葉や難しい言葉を使うと言葉が出てこず「えー」「あのー」が多くなります。
■改善策
社会人としての最低限の敬語は使った方がいいですが、可能な限り普段使っている言葉で話すようにしましょう。考えずに出てくる言葉使えば、間も減り「えー」「あのー」も自然に減ります。上手に話そうとするのではなく、相手に伝わるようにわかりやすく話すことを心がけます。
特徴4 気づいていない
口癖はなかなか自分では気づきにくく、無意識につい出てしまっている事も多いものです。また「えー」「あのー」と言っているのは気づいていても、まさかそこまで耳障りな言葉になっている事に気づいていない人もいます。
■改善策
まずは自分の話し方を録音してチェックしてみましょう。自分で口癖に気づき意識することで変化していきます。またプレゼンなど、いざというときのために、日常会話で「えー」「あのー」を減らすように心がけましょう。「えー」「あのー」と言ってしまいそうになったら、ぐっとこらえて間を取るようにします。
まとめ
自分に当てはまっている特徴はありましたか。「えー」「あのー」を直す4つの改善策を簡単にまとめます。
◎ゆっくり余裕を持って話す
◎次の言葉が出てくるまで、間をあけておく
◎普段使っている言葉で話す
◎自分の話し方を録音してチェックする
再度申し上げますが、「えー」「あのー」を意識しすぎて話の内容がおろそかになってしまっては本末転倒です。話す目的を忘れず、「えー」「あのー」を意識して直していきましょう。
執筆者プロフィール
- 新人育成トレーナー
アイキャリア株式会社太田 章代 - 企業・団体でのコミュニケーション研修、ビジネスマナー研修など、2,000回以上(2023年現在)登壇。 プロフィール詳細
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