『ビジネスマナー』は上司がお手本となり職場ぐるみで習得する

2020年04月01日 2023年10月27日 ビジネスマナー

今年も新入社員研修がはじまりました。私は2006年4月に研修事業をはじめているので15年目の新入社員研修です。15年前と今の新人は何か違うか考えてみると、全体的に大人しくなった気がします。昔は研修の休憩中はうるさくて「横の部屋で仕事をしている人がいるから静かにしてください!」とよく注意していました。今は休憩中にみんなスマホを見て個々で過ごしているので静かです。余り話さなくなったからか発表する時の声が小さいので、「みんなに聞こえる声で話してください!」と注意していますので、どちらにしても新人研修は注意することが多く、喉がカラカラになります。

ビジネスマナーの本質を知ると重要性がわかる

ビジネスマナーというと「堅苦しい」「型にはめられている」と思っている人が多いのです。しかし、ビジネスマナーとは『相手を思いやる心の在り方を表現したもの』です。この本質を知ると、みなさんビジネスマナーの重要性に気づいていただけます。職場においてはコミュニケーションの土台となり、気持ち良く働ける職場づくりにはビジネスマナーは欠かせないのです。相手に思いやりがあっても表現しなければ伝わりません。また表現しても、そこに相手への思いやりがなければ自分本位の行動になってしまいます。ビジネスマナーは『こうでなくてはならないと決められたものではなく、相手によって変化していくもの』なのです。

例/相手の求めているものは何かを考えて行動する

  高級ホテル → 品のある笑顔、丁寧な言葉遣い   市場の魚屋 → 元気な挨拶、親しみある言葉遣い 等

上司・先輩のビジネスマナー習得が必須

毎年新人のビジネスマナー研修をさせていただいておりますが、新人が4月に数日研修を受講しても、成果に繋がっていないのではないかと長年モヤモヤしていました。もちろん研修を受講しないより、受講した方が知識も身につき良いと思いますが、ビジネスマナーは習うだけでなく職場で実践して身につけていくものです。新人が研修を終えて職場に戻った時に、上司・先輩のビジネスマナーができていなければ本当の意味で身についてはいかないのです。ですので、私はまず新人研修と同時に、上司・先輩のビジネスマナー研修を実施することをおすすめしています。本来ビジネスマナーは、管理職やリーダーがお手本となり、職場ぐるみで継続的に実践して習得するものなのです。ビジネスマナーの定着は職場で内製化(外部に委託していた研修を自社内でおこなうこと)することが一番望ましいと思っています。

ビジネスマナーを教える上司が増えれば定着やエンゲージメントの向上に効果がある

職場でビジネスマナーを上司・先輩が新人に教えると、コミュニケーションを取る機会が増えます。熱心に教えてくれる上司に、新人は「自分を成長させようとしてくれている」「気にかけてくれている」と感じ期待に応えようとして成長が早くなります。またエンゲージメント(会社への愛着心や、主体的に仕事をする意識)の向上にも繋がり、結果として定着率のアップにもなります。また、上司・先輩にとっても、新人を教えるということは自分のスキルアップになります。新人に「朝は元気に挨拶する」と指導して、自分ができていないのは恥ずかしいと思いますよね。マネジメントに必要な『観察能力』も身につき、教える側、教えられる側どちらにもメリットがあるのです。またビジネスマナーを定着させることでお客様からの評価も上がり、企業価値を高めることもできます。

ビジネスマナーカードで自己評価と他者評価

弊社ではビジネスマナーカードを使って、自己評価と他者評価をしてもらい、まずは自分の現状を数字で把握していただきます。これをすると自己評価では「報告・連絡・相談」が〇になっていても、他者評価で×になることもあり、自分ではできているつもり・・・という項目もわかります。実際は他者評価の方が正しい現状の場合が多いのです。自分でできていると思っている項目は、研修を受講しても吸収していきません。行動変容していくためには、まず自分の改善ポイントを正しく知ることが大切です。上記の写真は大阪で開催された『ビジネスマナーカード体験セミナー』の受講者様です。受講者の皆様にも自己チェックをしていただき、自分の改善点や多くの気づきがあったと感想をいただきました。

まとめ

ビジネスマナーカードの並び写真 仕事での円滑な人間関係の土台は、基本的なビジネスマナーにあります。まずは上司からビジネスマナーを習得して部下に伝え、お互いに思いやりに溢れ、気持ちよく働ける職場づくりをしていきたいものです。

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